昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

あなたの知らない「がんセカンドオピニオン」 賢い使い方とは?

亀田総合病院 亀田俊明医師×ライフネット生命 岩瀬大輔社長

2018/02/15

対面か遠隔かの二者択一ではなく「どちらも選べる」

岩瀬 「がんセカンドオピニオン外来」のどんな部分に一番期待しておられますか。

亀田 自宅からの距離や交通の便を気にせずセカンドオピニオンが受けられるようになりますし、病院側も予約から申込手続き、セカンドオピニオンまでをインターネット上で行うことで、手間が軽減できると思います。

 

岩瀬 働き方改革でもテクノロジーの活用がさかんにいわれていますが、亀田先生はテクノロジーを使って医療をどのように変えていきたいとお考えですか。

亀田 これまで手作業で行っていた業務をIT化したり、付加価値の低い作業をテクノロジーに代替させて付加価値の高い仕事や知的作業に集約できるようになれば、診断能力は今よりもっと向上すると思います。セカンドオピニオンにしても、対面か遠隔かの二者択一ではなく、「どちらも選べる」という選択ができるようになることが、トータルヘルスケアの底上げにつながるのではないかと思っています。

テクノロジーを生かして、医療と保険をもっと便利に

岩瀬 僕は実は、高齢者の方こそ、テクノロジーと相性がいいと思っているんです。今やみなさん、画面を指でぐーっと拡大表示するのに慣れていて、「紙だと拡大できないから読みにくい」なんて言われて、驚くことがあります。

 テクノロジーを生かして患者さんに便利なサービスを次々と生み出していくことが保険業界にも求められていると感じていますが、亀田先生から保険業界への要望があったら、ぜひお聞かせください。

 

亀田 医療はどんどん進化しているので、保険も医療の進化に合わせて、柔軟に変化できるよう、対応してもらえたらと思います。また、将来的に混合診療が解禁になった場合、自費の部分をカバーするような民間保険があると、非常に助かるのではないでしょうか。

 特にがんの場合は「初めて」罹患する方が多いので、金銭面のサポートはもちろん、より生きやすいようなナビゲーションをしてもらえたら、と。医療面に関しては我々が全力でサポートするので、患者さまが前向きに、よりよく生きられるお手伝いができたら嬉しいです。

岩瀬 そうですね。一緒にがんばりましょう。本日はありがとうございました。

対談後、東京メトロ銀座線「京橋駅」直結の「亀田京橋クリニック」にて 

「がんセカンドオピニオン外来」(医療法人鉄蕉会 亀田総合病院)

他院でがんと診断された患者さまのためのセカンドオピニオン外来。初診からオンラインOKで、病院に行くための移動時間や待ち時間を気にすることなく、スマホやPCで診察を受けられるサービスです。

亀田俊明(かめだ・としあき)亀田総合病院糖尿病内分泌内科医師
1982年千葉県生まれ。2008年、川崎医科大学を卒業後、東京医科歯科大学、JAとりで総合医療センターにて研修医を務める。2010年、順天堂大学医学部附属順天堂医院・代謝内分泌学講座に入局後、塩田記念病院、伊藤病院に勤務。米国、シンガポールでは医療経営を学び、2017年より亀田総合病院糖尿病内分泌内科勤務。

岩瀬大輔(いわせ・だいすけ)ライフネット生命保険株式会社代表取締役社長
1976年埼玉県生まれ。1998年、東京大学法学部を卒業後、ボストン・コンサルティング・グループ等を経てハーバード大学経営大学院に留学。2006年、副社長としてライフネット生命保険を立ち上げる。2013年より現職。著書に『入社1年目の教科書』(ダイヤモンド社)、『がん保険のカラクリ』(文春新書)など多数。

写真=平松市聖/文藝春秋 

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー
z