加害生徒が取材班に漏らした衝撃の言葉
加害生徒は爽彩さんが亡くなったことに対してどう思っているのか。「正直何も思ってなかった」自慰行為強要、わいせつ画像拡散のイジメ加害生徒らを直撃【旭川14歳女子凍死】で報じた加害生徒の言葉には取材班も驚きを隠せなかったものも少なくない。
取材班は旭川市内に住むイジメグループの元生徒たちに取材を試みた。すると、保護者同伴、もしくは保護者が代理をする形で計5人の元生徒が取材に応じた。
「(イジメではなく)悪ふざけ」「正直何も思ってなかった」とイジメの事実を否定したり、爽彩さんの死に責任を感じていないような返答をする元生徒がいる一方で、一部の保護者からは「子どもも反省している」といった回答もあった。中には、爽彩さんの家庭に問題があるようなことをほのめかし、責任の転嫁をしようとする発言もあった。
爽彩さんの母親は家庭環境の問題を否定しながら、「イジメの加害者に不幸になってほしいとは思わない。ただ、反省はしてほしい」と静かに語った。
「加害者にも未来がある。学校は責任は負えない」旭川イジメ14歳凍死 中学校教頭が母親に告げた言葉では爽彩さんが通っていた中学校がイジメ問題に対し、あまりにも杜撰な対応をしていたことを明らかにした。
爽彩さんがイジメを受けた時に通っていた中学校の対応に問題はなかったのか、取材班は取材を続けた。すると、中学校は母親の度重なる相談にもまともに取り合わず、杜撰な対応を続けていたことが分かった。爽彩さんが川に飛び込みをした事件の後、中学校教頭が「加害生徒にも未来がある」といった内容の発言をしていたことも分かった。
そして、爽彩さんが通っていた中学校で行われた「謝罪の会」が紛糾したことも明らかになった。中学校は弁護士の同席に難色を示し、教員が話し合いの場に同席することはなかった。そして、加害生徒の中には「証拠はあるの?」と反省する様子が全く見られない生徒もいたという。
遺族とその弁護士が中学校に加害生徒への聞き取り調査の結果を開示するよう請求しても、市教育委員会と中学校は応じることはなかったという。取材班が担任だった教員に取材を試みるも、「個人情報なので」とまるで他人事のような返答が返ってくるだけだった。