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 金町駅に到着した。試乗の目的は達したので折り返してもいいけれど、電車はそのまま常磐線を走って馬橋へ。ここから武蔵野線馬橋支線を通って武蔵野線に入る。武蔵野線は踏切なしで、185系電車はモーターをフル回転して走る。

 東北本線を越えたところで武蔵野線西浦和支線に入り、東北本線の貨物用線路を通って大宮着。両国駅を出発してから約3時間。今回の旅の目的地だ。

往路のルート(ツアーパンフレットより)

よくこんな列車を設定できたなあ

 復路の集合時刻は15時だから、3時間の大宮駅周辺散策タイム。私はもちろん、ニューシャトルで鉄道博物館へ。コロナ禍で予約制になっているから、事前にコンビニでチケットを入手しておいた。

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 たった7.1kmの新金線に乗るために、日帰り大旅行になっている。その理由は、貨物線ファンに乗ってもらいたいからだ。貨物線ファンは貨物線旅客化を共感できる人々である。そして、JR東日本にとって利益のある列車に仕立てたい。新金線旅客化にあたりJR東日本の協力は不可欠だ。だからお互いに利点のある企画にしたい。参加者も楽しい。

 復路は大宮駅15時30分発で東北本線の貨物支線を南下し、田端操車場から田端貨物線(常磐線支線)へ進む。意外なことにスイッチバックはなし。東北本線と常磐線は、旅客列車だと日暮里で乗り換えて、いったん戻る方向になるけれど、貨物線は田端から三河島まで短絡線がある。というより、もともと常磐線は田端駅が起点で、こちらが本線だった。旅客列車が上野に乗り入れるルートのほうが後からできた。ここも貨物線にしておくにはもったいないような気がするけれど、需要がないのだろう。

田端支線は当初は常磐線本線だった。現在は貨物列車ばかり。ときどきイベント列車が走る

 常磐線に復帰した「新金線旅客化祈念号」は金町へ。スイッチバックして新金線に入り、新小岩操車場に到着。このまま両国へ行きたいところだけど、前述のようにレールがつながっていないので、また総武快速線を東へ進む。こんどは千葉駅まで行かないで、黒砂信号場で折り返した。夕刻のラッシュを前にして、千葉駅には進めないのかも。

再び新金貨物線へ

 定期列車の合間を縫って、よくこんな列車を設定できたなあと感心する。黒砂信号場でスイッチバックして、総武快速線を東へ、これで両国駅に戻ってきた。18時26分着。乗り鉄をたっぷり楽しめたツアーだった。

復路のルート(ツアーパンフレットより)