差し入れのお菓子に、テンションが上がるが…
ーーNMB時代は、痩せたかったら食べないようにしていたとおっしゃっていましたが。
與儀 不健康な痩せ方というか、食べないで痩せようとしてたんです。当時は食べたら太るというのが常に頭のなかにあって、おまけにダイエットの知識もなかったので、口にするものすべてが怖くて。
NMBに入った当初は忙しいから自然に痩せていったんですけど、そこから食べるようになったら「ちょっと太ってきたな」と言われ出して。食事を改善する方法もわからなくて、とりあえずサラダとかスープだけ食べて。あとは、差し入れがメチャクチャあって、そこがすごく我慢しなきゃいけないところでしたね。
ーー差し入れは、お菓子とか。
與儀 そう。ものすごく並ばないと買えないような、普段は食べられないようなお菓子とか。まだ11歳とかだから、そういったお菓子なんて見たことないし、見たらテンションが上がるじゃないですか。
それを我慢するのがつらくて、お母さんに「今日の差し入れ」って写真を撮って送って、なぐさめの返信をもらってました。でも、たまに持って帰って、次の日の朝に食べてましたけどね。
ーー太りやすい子たちは、みんなそんな感じでしたか?
與儀 「太った」と言われてる子はみんな我慢してましたし、「一緒に我慢しよう」って励まし合いながら耐えてました。食べても太らない子がメッチャうらやましかったです。ホテルで同じ部屋になった子が、夜中に食べまくってるのに「私は食べれへん」みたいな。食べても太らない子と同じ食生活を送ったら、私なんてブクブク太っちゃうから。「なんで太らんの?!」って、すごい不思議に思ってました。
ーーNMB以前は食べたいものを食べていたわけですよね。
與儀 よく食べて、すくすく成長する子。小さい頃の写真を見ると、片手にケンタッキーとか持ってるのがメッチャあって(笑)。生まれたときからムチムチしてたし、バームクーヘンとかケーキとかアイスクリームとか、とにかく甘いものが好きで。
ーー食生活に関して、周囲で協力してくれる方は?
與儀 お母さんはあんまり外食に行かへんようにするとか、お鍋をしてくれたりしたんですけど、私が忙しくてあんまり家に帰ることができなかったんですよ。東京にホテル連泊みたいのが多くて、家で「いただきます」みたいなのが基本的になかったんですね。だから、自分で買ったり、あとはケータリングが多かったので、そこで食べるしかないという。