「メルカリ女王」としてテレビや雑誌に出演している宇田川まなみさん。メルカリを使い始めた8年前はパートタイマーだった。不用品販売のみで月15万円以上の売り上げを叩き出し、現在は全国の「稼ぎたい」人々にノウハウを教える活動を行っている。
ここでは、宇田川さんにメルカリで遭遇したトラブルについて聞いてみた。しつこく値引き交渉してくる相手への対応や、意外と知らないメルカリ独自のルールとは――。(全2回の2回目/前編を読む)
届いた瞬間「あ、これ違うものが届いたな」
――最近、物価の上昇や電気代などの固定費の値上げで経済的に苦しい家庭が増えていると思うのですが、メルカリ市場にその影響は感じますか。
宇田川まなみ(以下、宇田川) そうですね。不況のときって、メルカリの需要は高まるんですよ。節約のためにこれまで新品で買っていたものを中古で買うようになるからですよね。中古品に抵抗がない人が増えてきているのは、今すごく感じています。中古市場の需要が高まるということは、メルカリの需要も高まるので。
――不況の今こそ、メルカリに人が集まっているんですね。人が増えると、トラブルに遭遇してしまう可能性も高くなる気がしますが……。
宇田川 トラブルには何度も遭ってきましたね。たとえば、新品を購入したはずなのに、使い込まれた中古品が届いたことがあります。
購入したのは子供服だったんですけど、写真を見て新品と確認して買ったのに、実際に届いたのは誰が見てもわかるような、着古した使用済みの服だったんですよ。梱包もぐちゃぐちゃで、届いた瞬間から「あ、これ違うものが届いたな」ってわかるくらい。
こっちに落ち度がない場合はメルカリに連絡すれば対応してくれるんですけど、見抜けなかったのがちょっとショックでしたね。
――出品者はどうしてそんなことをしたんでしょう?
宇田川 どうなんでしょう。その人の心理はわからないですね。最初に出品した時は新品だったけど、落札されるまでに子供が着て中古品になっちゃったとか?(笑)。そんなわけないですよね。
結局その時は出品者の方に「購入したものと違うものが届いたんですけど、どういうことですか」って直接メッセージを送りました。そしたら「すいませんでした」って。
――「すいませんでした」って言われても……って感じですね。写真と違うものが届くことはよくあるんですか?
宇田川 滅多にないですね。私も経験したのは、その時の1回だけです。メルカリは、ヤフオクのようなオークションサービスに比べると、ルール違反する利用者は少ないと思いますが、たまにそういう人にも当たるんですよね。
購入する前に相手のプロフィールや出品ページに違和感がないか確認したり、他の購入者とやりとりしているメッセージの内容を見たりしておくと、少し安心できると思いますよ。