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「値引き交渉」はメルカリの文化

――売る側の話で言うと、たまに値切り交渉してくる人がいますよね。メルカリを始めたばかりの人は、グイグイ迫られているように感じて困ってしまうとよく聞きますが、宇田川さんはどう思われますか。

宇田川 メルカリはフリマアプリなので、実は値引き交渉は当たり前の文化なんですよ。実際のフリーマーケットも、店主とお客さんが会話して値引き交渉するのが醍醐味のひとつになっていますよね。それと同じで、交渉自体を楽しんでいる人も多いと思います。

 テクニックの一つでもありますからね。ベテランほど多めの額で提案してきますよ。私も多めに言います(笑)。

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 それをわかっている出品者は、値引きを想定して最初の値段を少し高めにつけるんです。値引き交渉に応じたほうが、購入者も気持ちよく買ってくれて、高い評価やファンの獲得に繋がるんですよ。

――なるほど。そういう文化ということですね。

宇田川 ただ、やっぱり出品する側としては多すぎる額の値引きを提案されると、気持ちいいものではありませんよね。なにがなんでも決めた値段で買おうとして、しつこくしてくる人もたまにいますから。一度断ったのに、1週間後に「まだ売れてませんね。そろそろこの金額はいかがですか」ってメッセージを送ってきたり。ずっと見てるんですよ。

※画像はイメージ ©AFLO

 そういう時は一度出品を取り下げて、もう1回出品し直したほうがいいですね。あまりにもしつこすぎると思ったら、ブロックすることもできます。ブロックすれば、こちらが出品した商品に「いいね」やコメントをつけられなくなるので。

 あとは、出品するときに「この商品はいくらまでなら値引きできるな」っていうことを、先に考えておくといいですね。そうしないと言われるがままになっちゃうこともありますから。「即決してくれるなら、この値段でいいですよ」と自分の条件を提示することも忘れずに。自分の利益を守ることも大事です。

――値引き交渉が当たり前の文化だと知らないと、突然言われて慌ててしまいそうですね。ほかにメルカリを使う上で「これは守らないとヤバい」ルールはありますか。

宇田川 あります。メルカリが作った公式ルールと、ユーザーが作り出した独自ルールの2つがあって、そのどちらも守る必要があるのが現状です。