作者自ら宣伝に力を入れる理由
――『ゴクシンカ』は人気漫画家や漫画系インフルエンサーの方々からも「斬新な設定でおもしろい」と評判です。そういった反響をどのように受け止めていますか?
ピエール手塚 ありがたいですね。「おもしろい」にしろ「おもしろくない」にしろ、世間に判断してもらう前に作品が終わってしまうのは辛いので、僕も隙あらば宣伝ツイートをしています。
――Twitterで頻繁に作品の試し読みに誘導しつつ、フォロワーにも「リツイートしてください」と呼びかけていますよね。良い意味でなりふり構わない姿勢というか、そこまで自ら宣伝に力を入れる漫画家は珍しい印象です。
ピエール手塚 「無数の漫画がある中で、少しでも目立つにはどうしたらいいだろう?」とは日々考えています。「あまり自分で宣伝するのは恥ずかしい」と考える漫画家は多いですし、「頑張って宣伝したのに読まれないと傷つく」という気持ちもわかるんです。でもまぁ作品がひとりでも多くの人の目に触れるためには、思いついたことは全部試したほうがいいなと。
自分がいくら宣伝したところで結果は変わらないかもしれないけど、「必死にやったけどダメだった」なら次のステップに進みやすい。でも、その先の人生ずっと「あのとき、ああしておけば……」と想像し続けるのは苦痛じゃないですか。それなら今やっておいたほうが結果的に楽だと思うんです。
――漫画家として、今後の目標を教えてください。
ピエール手塚 これからも漫画家として活動していくためには、「ピエール手塚の漫画を一度は読んだことがある」という人をたくさん作ることが大事だと考えています。一度でも目に触れたら、“次”に繋がる可能性が高まります。継続することが目標で、そのためには、いま精一杯走らないといけない。だから「走っていこう!」という感じですね。
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