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「日本の道はロバと歩けるの?」長旅を終えた太郎丸さん(33)が日本国内の旅で“気になること”

ロバと旅する太郎丸さんインタビュー #3

2023/03/05
note

日本でロバが買える情報求む

――ロバを買えそうなところというのは、国内にあるんですか?

太郎丸 2つほど売ってくれそうなところがあって、連絡は取り合っています。ただ、旅に向いているロバが見つかるかはまだわからないので、ロバを売ってくれる人を募集中です。そういうことをこの記事で書いてくだされば嬉しいです。

――日本国内でロバが買える情報を、太郎丸さんは求めている?

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太郎丸 求めています。強く求めています。

――では、そういった情報があれば、ぜひ太郎丸さんにTwitterのDMでお知らせください。

太郎丸 日本のロバって高いんですよ。だいたい相場が50万円くらいで。

――えー!

太郎丸 安くても数十万はするので。

日本での旅に備えて持ち帰ったロバの蹄鉄 ©杉山秀樹/文藝春秋

――50万で買って動いてくれなかったら困りますねぇ。車が買える値段ですし。

太郎丸 はい(笑)。

――ロバはレンタルでもいいんですか?

太郎丸 レンタルは考えていません。一緒に旅をするのであれば、自分のロバであって欲しいので。

ロバとの安住の地を見つけたい

――では旅が終わったらそのロバはどうするんですか。

太郎丸 これも未定なんですが、旅が終わったらロバを飼いたいって人にプレゼントするというのが一案です。ただ長く旅したロバは一緒に暮らしたいって思いもあり、もしかしたら全国いろんなところを旅するなかで、草がたくさんある安くて良い土地があれば、そこでロバと暮らすかもしれません。ロバとの安住の地を見つけるのも、旅の目的のひとつだったりします。順調に行くと春の終わりに本が出るので、初夏には旅に出たいですね。

――それもTwitterでつぶやきながら?

太郎丸 そこはどうするか考えています。ロバに会いに来る人が多くなったりすると、自由な旅ができない可能性もあるので、日本国内での発信の仕方は考えたいと思います。

(太郎丸さん提供)

――これから太郎丸さんの肩書きは何になりますか。

太郎丸 なんでしょうね。そう聞かれると困りますよね。本を1冊書いたところでノンフィクションライターなどと名乗ることはないでしょうね。肩書きなどなくてもとくに困らないようにも思います。ロバと安住の地を見つけて暮らしていれば、普通に「ロバと一緒に暮らしている人」ですかね(笑)。