〈あらすじ〉
険しい岩山の頂から、男性が転落死する事件が発生した。その男には、娘ほど年の離れた中国人の妻ソン・ソレ(タン・ウェイ)がいた。優秀で清廉な刑事チャン・ヘジュン(パク・ヘイル)は、殺人の容疑者としてソレの取り調べや監視をするうち、妻がいるにも関わらずソレと惹かれ合っていく。
やがて事件は解決し、ソレの容疑は晴れたかに思われたが、ふとしたことからヘジュンは新事実に気づいてしまう。悩んだ末にソレとの関係をたち、彼女の元を去る。
時が流れ、新たな殺人事件が発生し、二人は、再び刑事と容疑者として巡り合う。
〈解説〉
『お嬢さん』以来となる、パク・チャヌク脚本・監督の長編映画。惹かれ合う刑事と容疑者の、別れと再会を描くサスペンス・ロマンス。第75回カンヌ国際映画祭監督賞受賞。138分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★★★死んだ鳥、目ぐすり、死体の蟻、人格崩壊……。「殺人は禁煙と同じ、最初だけが難しい」という名言(?)。ラストも凄い。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★★名作『めまい』を換骨奪胎し、大胆な話法で観客を迷路に誘う。口もとで微妙に演技する女優が、強力な接着剤の役を担う。
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斎藤綾子(作家)
★★★☆☆ソレの過去を想像するほどに、男たちの心を壊す魅力と凄みに納得。自分の存在を男の記憶にあんな形で刻印するとは!
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森直人(映画評論家)
★★★★★白日夢を彷徨い、底なし沼に嵌る様な映画体験。『めまい』や『妻は告白する』の記憶も乱調の美に霧隠れする破格の逸品。
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洞口依子(女優)
★★★★★危険な運命の女を体現する湯唯(タン・ウエイ)。セクシーで巧妙な脚本。余韻残るラストはヒッチコックよりもサーク的だが唯一無二。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
INFORMATION
『別れる決心』(韓)
2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
https://happinet-phantom.com/wakare-movie/