きょう2月21日、俳優の菅田将暉が30歳の誕生日を迎えた。つい先週の土曜(18日)には、2017年から5年間パーソナリティを務めたラジオ番組『菅田将暉のオールナイトニッポン』が、『オールナイトニッポン』の55周年記念特番のなかで昨年3月の最終回以来約1年ぶりに復活した。

 その番組中には、「30歳を前に治したほうがいいこと」というテーマでリスナーからメッセージを募集し、自分をいじるような投稿にツッコミを入れたかと思えば、別のリスナーからは副業を始めてはどうかと勧められ、ちょっと真剣に考えてみたりする一幕もあった。

©時事通信社

 同じ週の2月14日には、ミュージシャンとして3年ぶりに行ったツアーのファイナルを日本武道館で飾ったばかりだった。番組内のトークでも、この1年間を振り返るなかでまず、念願の武道館のステージに立てたことを興奮冷めやらぬ様子で語っていた。

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芸能界に入って初めて髪を伸ばした

 副業を持たなくても、すでに彼にはミュージシャンも含めいくつもの顔がある。筆者は、菅田将暉というとまず坊主頭の姿が思い浮かぶ。菅田が演じる役のため初めて坊主にしたのは、デビュー3年目の2011年、ドラマ『ランナウェイ』で脱獄する若者の役を演じたときだが、当時の記事では、中学生まではスポーツ刈りだったので剃ることに抵抗も驚きもなく、むしろ芸能界に入って初めて髪を伸ばしたので、長髪キャラと思われるほうが自分には新鮮だったくらいだと語っていた(『an・an』2011年11月23日号)。年齢を重ねても坊主頭がよく似合い、直近では、今年5月に公開予定の映画『銀河鉄道の父』で詩人・童話作家の宮沢賢治を演じるため、頭を丸めている。

坊主頭の菅田将暉(左から2人目) ©文藝春秋

 菅田の髪型は坊主だけでなく、役によっては長髪にしたりと変幻自在だ。昨年、NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で源義経を演じた際には、本人いわく「人生で一番長い」長髪にした。地毛で髷を結うためである。もちろん、カツラでもよかったのだが、彼に言わせると《カツラと地毛だと気持ち的にやっぱり違う気がします》という(『週刊文春』2022年1月13日号)。

 同じく昨年放送されたドラマ『ミステリと言う勿れ』では、原作コミックの主人公・久能整を忠実に再現すべく、思い切ってポップコーンパーマをかけた。これがあまりに原作そっくりで、原作者の田村由美からも絶賛されるほどであった。