NY生まれでエリート志向「“田舎をいじる”ことも」
「X氏の前職は毎日新聞の元愛知県警担当でした。2009年に共同通信社に入社しました。名古屋への愛着から“ういろう”をアカウント名に使ったのではないかと社内では囁かれています」(同前)
複数の共同通信記者はX氏について、「物腰が柔らかい」「優しい」と口を揃える。X氏と同じ部署で働いたことのある記者はこう話す。
「穏やかで優しい先輩でした。常に笑顔で、いい印象しかありません……。正直、Twitterで執拗に攻撃するような人には見えませんでした」
だが、X氏をよく知る別の同社関係者は桜ういろうの“片鱗”を見たと振り返るのだ。
「X氏はニューヨーク生まれで、エリート意識が強いんです。名古屋ではない別の地方にいたころ、田舎をいじるような悪口を周囲に聞こえるように言っていました。取材先はもちろん、会社内にも地方出身者は多い。いかがなものかと思っていましたが……」
桜ういろう以外に処分された“共同通信記者”
穏やかな表情に隠された“本当の顔”がTwitterに漏れ出てしまったということだろうか。社会の木鐸たる通信社の記者がヘイト投稿で処分されるなど異例のトラブル、と思いきや、実はそう珍しいことでもないようだ。
桜ういろうが社内で問題になるなか、X氏とは別の記者がSNSをめぐるトラブルで懲戒処分を受けているというのだ。
「2月中旬頃に懲戒処分について社内で発表がありました。てっきり同じ頃に話題にあがっていた桜ういろうのことだと思い、『ずいぶん処分が早いな』と感じたのですが、実は別のYという記者だったのです。
Y氏はTwitterで共同通信の所属であることは記していませんでしたが、外部の一個人を根拠もなく誹謗中傷する内容を投稿したとして、けん責の懲戒処分を受けました。ツイートを読めば共同通信の記者であることは明白で、過去にも複数回SNSが関係した問題で注意を受けていました」(他の同社記者)
共同通信社以外でも、主にTwitterで「匿名記者」のアカウントによる発信内容が炎上することも少なくない。匿名記者とは、プロフィール欄などに「記者」であると書いているものの、本名や所属する会社名などは明らかにしていないアカウントのことだ。