落語家でタレントの笑福亭笑瓶さんが2月22日に急逝した。死因は急性大動脈解離。66歳だった。
笑瓶さんは2015年12月にやはり大動脈解離で救急搬送されたものの、そのときには一命を取り留め、約2週間の入院を終えて仕事に復帰。担当医師より“助かったのは奇跡”と言われ、以来大好きだったたばこもやめ、健康に気を遣っていたという。そのニュースも知っていたので、なおさら今回の訃報は寝耳に水というか、想定外の驚きだった。
笑福亭鶴瓶の“弟子第1号”
笑瓶さんは、1956年生まれの大阪府出身。高校在学中にスクールメイツに入団。役者志向が強かったが、毎日放送のラジオ番組『MBSヤングタウン』でののちの師匠・笑福亭鶴瓶さんのトークに感動し、’81年に25歳で弟子入り志願。“鶴瓶さんの奥様と鶴瓶さんの大師匠の笑福亭松鶴さんに人柄を気に入ってもらえたら”という条件を見事にクリアして弟子第1号となった。
付き人をしながら修行を積み、鶴瓶さんがMCメインのバラエティ番組『突然ガバチョ!』などに出演。関西方面から関東へとメキメキと頭角を現していった。
東京で片岡鶴太郎さんや山田邦子さんの番組に頻繁に出るようになった際、二人の推薦で太田プロに移籍。鶴瓶師匠と松竹芸能の計らいでの移籍ということもあり、太田プロ所属になってからも鶴瓶さんとの良好な師弟関係は続いた。
なお、年齢が5歳しか違わなかったこともあり、笑瓶さんの訃報に接して鶴瓶さんは「師弟関係というよりも、信頼のおける親友のようでした」とコメントされている。