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過去には覚せい剤で有罪判決も…
臓器移植を希望する患者を、海外の病院に紹介しはじめたのは2003年頃から。菊池容疑者の兄から「腎臓移植の希望者がいるが、中国で受けられないか」と相談を受け、事業化に興味を持ったようだ。
「難病患者支援の会」といういかにもな名前のNPOを立ち上げたのは2007年だが、その後に菊池容疑者は逮捕歴がある。
2009年に、覚せい剤470グラムをイランから密輸しようとした男に、運び屋を紹介したとして覚せい剤取締法違反容疑で逮捕され、懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を受けている。
2011年には、臓器移植の斡旋で得た2000万円を意図的に所得として申告しなかった疑いで東京国税局の税務調査も受けている。
自宅がある横浜での生活ぶりは、近隣住民によれば「羽振りが良さそう」だったという。
「菊池さんは外見は地味でしたが、家は大豪邸だし車は白い高級ベンツ。数年前までは奥さんらしき女性が一緒に住んでいましたが、最近は1人で犬の散歩をする姿をよく見かけました。ただ昨年末、近所の男性と夜間の工事の音がうるさいとトラブルになり、大音量で怒鳴り合いをしていました。『俺は若い頃ボクシングをやっていたんだ』なんて吹聴することもあり、威圧的な印象は常にありました」
臓器移植法違反の疑いで逮捕された後も、菊池容疑者は「海外での臓器移植は許可がいらないと思った」と容疑を否認しているという。菊池容疑者の斡旋を受けて腎臓移植のためにキルギスに渡った男性は、海外での臓器売買の悲惨な実態を告白した――。