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「海外での臓器移植は許可がいらないと思った」逮捕されたNPO法人「難病患者支援の会」理事(62)のあまりに身勝手な言い分 8200万円を払って手術を受け、1カ月後に死亡した患者も…

「海外での臓器移植は許可がいらないと思った」逮捕されたNPO法人「難病患者支援の会」理事(62)のあまりに身勝手な言い分 8200万円を払って手術を受け、1カ月後に死亡した患者も…

臓器移植斡旋逮捕 #1

 日本国内では、患者が生きている人間から臓器の提供を受けられるのは、原則として親族からだけだ。脳死・心停止などの人の臓器は移植が可能だが、本人や家族の承諾がある時などに限られていてドナーの数は少ない。当然、金銭の絡む臓器売買も違法である。

菊池容疑者

 海外では大金を払えば生きている人間から臓器移植を受けられる国が存在するが、人の臓器を金で買って海外で移植手術を受ける行為は「移植ツーリズム」と呼ばれ、人道的に許されないと国際的に大きな批判が巻き上がっている。

「目的は金だけですよ」

 臓器疾患を抱える患者たちの八方塞がりの状況につけこんだ菊池容疑者。菊池容疑者を知る医療関係者は「目的は金だけですよ」と突き放す。

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「業界関係者の間では、菊池容疑者のNPO法人は『実質的な臓器売買をやっているのでは』と噂されていました。場所は中国が中心で、コロナ禍で渡航が難しくなって東欧や中央アジアなどのルートを新たに開拓していたようです。患者に対しては『違法ではない』と断言し、海外で移植手術を受けると帰国後の受け入れ先病院を探すのも大変ですが、『コネクションがあるから大丈夫だ』と安心させることを言っていたようです。患者側も日本国内ではドナーが見つからずに焦っている状態ですから、怪しいと思っても踏みとどまるのは難しいですよね」

「難病患者支援の会」のオフィスがある新横浜のビル

 菊池容疑者は1983年に横浜市で寝具会社を立ち上げ、98年からは中国・上海を拠点に活動を開始する。「難病患者支援の会」の元患者によれば、菊池容疑者は「中国人はガチョウの肉ばかりに目を向けるが、得られる羽毛には全く目を向けない」と、羽毛を用いた寝具の製造を行っていたと周囲に語っていたようだ。

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