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試合後に大谷がどうだったか、韓国人の知人に聞いてみると…

 その一挙手一投足がニュースとなった。大谷がアメリカからチャーター便で日本に帰国したニュースは大々的に扱われ、「日本代表チームの看板スター」(スポーツ東亜3月3日)、「野球の天才」(朝鮮日報、同)などと報じられた。

 大谷は、野球ファンだけでなく韓国のビジネスマンにも広く知られており、ある取材で会った40代の会社員は、「野球はあまり興味がないのですが、ニュースで大谷選手がマンダラチャートを使って自身の夢を実現していったことを知りまして、感嘆しました。それから自分もまねて作っています。今回の唯一の楽しみはWBCでは大谷選手のプレーです」と話していた。

大谷翔平選手

 野球ファンの間ではイチローと対照的に語られることが多く、別の知り合いは、「投げてよし、打ってよし。しかも、絶対に傲慢にならない。あれだけの成績をだしながら謙遜までするから、もう何も言えなくなる。彼は特別。暴言を吐いたイチローとは違う」と言っていた。

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 日韓戦終了の後、連絡してみると、「井の中の蛙で、次の戦力を育ててこなかった韓国野球の当然の結果」と吐き捨てた後、「ともかく日本は強かった。そして、大谷はかわいかった」と迷言をこぼした。 

 大会前、韓国のスポーツ紙記者は、韓国が勝つ見込みは気持ちでは十分としながら、

「今回の日本代表は大谷をはじめ、錚々たるメンバーが揃っていて正直、手強い。ただ、韓国にはメジャーリーガーのキーストーン、金河成(サンディエゴ・パドレス、27)とトミー・エドマン(セントルイス・カージナルス、27)が揃いましたし、KBO(韓国プロ野球リーグ)の首位打者、李政厚(キウム・ヒーローズ、24)がいます。それに韓国代表は日本戦となるとそれまで発揮していなかったパワーが出ますから、面白いゲームになると思う」

 と言っていたのだが、その金河成もトミー・エドマンも振るわなかった。