――動画の本数もかなり増えていますが、今もパッパラー河合さんと千秋さんの2人で手作りしてるんですか?
千秋 かなり早い時期から、当時高校生だった娘と娘の友だちにもバイト代を払って編集をお願いしてました。ただ彼女たちも大学生になって、テストとかで忙しいと頼めなくなっちゃうから、そろそろ誰かお願いできる人を探そうかなって思ってます。
――「千秋の歌YouTube」は開始3年目に入り、現在の登録者数は19万人を超えています。
千秋 登録者数が100万人になったら1日限定でポケビを復活したいと思ってます。ウッチャンとウドちゃんにも直談判しました。いつか本当にできるといいな。
「Timing」は「いまだに聴くのがしんどいくらいトラウマの曲(笑)」
――「ポケビ」と「100万人」といえば、グループの存続とCD発売をかけた100万人署名運動は衝撃的でした。
千秋 『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』の企画で誕生したポケビは、武道館ライブやCDリリースをかけていつもガチの勝負をしてました。100万人の署名が集まらなければ解散ってそんなに集まるわけないじゃんと思ってたのに、178万4892人の署名が集まったんです。この数字は忘れられません。日本の人口の50人に1人が署名したことになるらしくて。それで出たのが『POWER』でした。
――勝負の数々は本当だったんですね。
千秋 そうです。本気でいつも泣かされてました。ブラックビスケッツとの対決に負けて、新曲のマスターテープを巨大な鉄球で粉砕されたこともあって。作ったレコード会社の人も、本気で肩を落としてました。その代わりに発売されたのが、ブラビの『Timing』。いまだに聴くのがしんどいくらいトラウマの曲です(笑)。
――YouTubeではその『Timing』も歌っています。歌を発表するようになって、千秋さんの中で歌うことについて変化はありましたか?
千秋 ポケビの『POWER』の歌詞で「《あなただけでも望んでくれるのならば 声の限り歌い続けるって誓うよ》って言ったんだから、今度はその約束を守りなさいよ」ってパッパラーさんが言ってくれて。これまでバラエティとか洋服のデザインとかいろんなことをやらせてもらってそれなりに成功できたけど、一番やりたいと思い続けてた歌からは目を背けていた気がします。だから今度は、声が出なくなるまでやりたいんです。