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「これだけでも、まあまあ人生変わりますよ」“運用益50億円”コスパ重視の元お笑い芸人投資家(38)が教える「手っ取り早くコスパがいい投資対象」

「これだけでも、まあまあ人生変わりますよ」“運用益50億円”コスパ重視の元お笑い芸人投資家(38)が教える「手っ取り早くコスパがいい投資対象」

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井村 家は、芸人時代の僕と結婚し、消費税が5%のときに妻のローンで買った3LDKのマンションにまだ住んでいます。家族5人となり、妻は「家が狭い家が狭い」と口癖のように唱えているので、「コスパの良い物件を探そう」という話はしています。ただ、今は価格が高止まりしていますし、不動産を買ったら、その分、株が買えなくもなりますし、無理しなくてもいいかなと内心では思っています。広い家に住みたいというのは妻の唯一の希望ではあるのですが……。

 旅行は、好きじゃないというか、どこに行ってもマーケットよりも面白いところはないだろうと。ただ嫁さんは行きたいというし、子供に色んなモノを見て欲しいという気持ちもある。最近SIMカードが入るパソコンを買い、これがあれば新幹線でもホテルでも、チャートをモニターで見ながらスマホで情報収集ができるようになったので「これならいけるかも」とは思うようになりました。

井村さん ©文藝春秋/撮影・末永裕樹

夢だった自分のファンドを設立することに

――それほどのコスパ重視であれば、当然飲み会にも行きませんか?

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井村 行かないですね。もともと芸人時代は、やっぱり行くと金が飛ぶという考えでした。今はその金銭的なコストよりも、「そこにアルファ(超過収益)はあるか?」と思うようになりました。自分の行動は、基本的にアルファが取れるかどうかで判断しています。だから例えば投資家との飲み会などでアルファが取れそうな会には「勉強させてください!」と喜んで行きますが、アジェンダがない飲み会には行かないですね。そこにアルファはないですから。

井村さんのツイッターより

――最近、井村さんがファンドを設立する準備を進めていると報道されています。コスパ重視という意味では、個人の方がやりやすいのではないでしょうか?

井村 ファンドを創るのは自分の夢でしたし、何よりも今人生を投資に捧げていますが、この生活を世間様に許して欲しいという意味もあります。これまで自分の手金を増やすために投資してきましたが、社会的に意義を持たせて、大手を振って投資に打ち込める環境を作りたいんです。10億円ぐらい稼げば、それ以上増やすより減らさないように投資を控えるのが普通だと思いますが、自分はどこまでアルファを獲得できるのか、投資を生涯続けたい。

 前に話したように個別株投資に向く人は5%程度。情報収集をする時間も、ましてやしっかり学びプロと同じ相場で戦える人はほとんどいません。ですが、皆が投資を勉強する必要はなくて、ちゃんと仕事をして運用は得意な人に任せる。その方が、社会的にコスパが良いと思うんです。その公器として社会のお役に立ちたい、ニッポンの家計に貢献したい、という思いがあります。

――ちなみに株の情報収集は、どのように行い、どれくらいの時間をかけているのですか?