人気バラエティ番組「アメトーーク!」(テレビ朝日)で「iPhone使いこなせない芸人」や「家電芸人」に出演し、一躍有名となったお笑い芸人・かじがや卓哉さん(39)。
自身のYouTubeチャンネル「かじがや電器店」の登録者数は56万人にものぼり、芸人やタレントのiPhoneの先生として年間1000件以上もの悩み相談に応じているという。そんなかじがやさんだが、実は税理士としての一面も持っている。
なぜ税理士の資格を持ちながら、芸人の道を選んだのか、iPhoneをはじめとする家電にハマったきっかけなど、話を聞いた(全2回の1回目。後編を読む)
◆ ◆ ◆
吉本の養成所へ行った理由は“お笑い芸人”になるため、そして…
――かじがやさんは“家電芸人”として有名ですが、現在も芸人として舞台に立っているのでしょうか。
かじがや 最近は劇場などの出番はほとんどなくて、お笑い一色の仕事はだいぶ減っていますね。吉本に所属した最初の頃は、コンビを組んでいたんですけど解散してしまって。それから10年以上はピンで活動しています。
家電芸人としてテレビ番組に呼んでいただけるようになってからは、ネタを披露する機会も無くなってしまいましたし、やる場もなくなってしまったという感じがありますね。
――そもそも芸人を志したきっかけは?
かじがや 簡単に言うと“友達作り”のためです。税理士の勉強を18歳から25歳まで7年間していたんですけど、自分を追い込んで何年も勉強を続けていたら、友達がいなくなりまして(笑)。
小さい頃から笑いを取るのが好きなタイプで、芸人をやりたいという気持ちはあったので、ずっとやりたかった“お笑い芸人”と“友達作り”をするために吉本の養成所であるNSCに入りました。おかげでお友達がいっぱいできましたね。
――NSC在学中に税理士試験に合格されたそうですが、もともと税理士を目指していた?
かじがや 高校が商業高校だったんですけど、高校2年生の時に日商簿記2級を取ったんです。順調に資格が取れていたので、簿記の延長でなにか自分に向いている資格ないかなって考えたんですね。そんな時に、高校の就職資料室で“税理士の平均年収は3000万円”と書かれた本を読んで。「3000万円ももらえるんだったら税理士なりたい」っていうぐらいの感覚で勉強を始めました。