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「iPhoneを買うために借金をしたこともあります」かじがや卓哉が語る“家電芸人”の苦労とは?《この夏おすすめ家電&iPhoneの超便利な裏ワザも》

家電芸人・かじがや卓哉さんインタビュー#2

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 人気バラエティ番組「アメトーーク!」(テレビ朝日)で「iPhone使いこなせない芸人」や「家電芸人」に出演し、一躍有名となったお笑い芸人・かじがや卓哉さん(39)。

 自身のYouTubeチャンネル「かじがや電器店」の登録者数は56万人にものぼり、芸人やタレントのiPhoneの先生として年間1000件以上もの悩み相談に応じているという。そんなかじがやさんだが、実は税理士としての一面も持っている。

 “家電芸人”としての苦労話からこの夏、最新のおすすめ家電や超便利なiPhoneの裏ワザまで教えてもらった。(全2回の2回目。前編を読む

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家電製品総合アドバイザー資格も…資格の重要性

――19歳頃から家電量販店で約15年働いていたそうですが、やはり家電が好きだったからでしょうか。

かじがや 家電製品好きっていうのもありますけど、時給が高かったからです。求人を見るとわかるんですけど、家電量販店の時給って結構高いんですよ。その当時、時給で1500円もらえたので。

――家電量販店で働くなかで、商品の選択や使用方法、不具合対策、廃棄などのアドバイスを行う、家電製品総合アドバイザーの資格を取得されていますよね。

かじがや 税理士という資格と7年間向き合ってわかったんですけど、税理士試験の受験生って一般の人からすると“ただの人”なんですよ。自分的には、何年も毎日睡眠時間3時間で勉強して頑張っているのに、世間の人からすると“ただの人”。でも税理士試験に合格した瞬間から急に「税理士なの?」ってなるんですよ。

 資格という存在があるだけで、人の見方が変わったという経験があったので、10年以上家電量販店で働いていたんですけど、やっぱり資格がある方が自分の能力を相手に伝えやすいなと思ったので、資格を取りました。家電について基本的なところからちゃんと理解していますよ、という証明になるので。

総合アドバイザーの合格率は高くない

――家電製品総合アドバイザーの資格を持っているのと持っていないのとでは違うんですね。

かじがや 何か1つ情報を言う時に、ただ家電が大好きな人が説明するのと、専門的な資格を持っている人が説明するのだと、同じ話でも伝わり方が違ったりするんです。ただ、僕が働いていたところでは、時給が上がったりとかそういうメリットはあんまりなくて。なので、人によっては趣味で持っている人もいるみたいです。

 

――家電製品総合アドバイザーの資格取得は難しいのでしょうか。

かじがや 総合アドバイザーの合格率でいうと10%ぐらいです。家電量販店で働いている人は皆さん「目指せ」って言われているんですけど、全員が受かるような資格ではないので結構大変ではありますね。

――数々の難しい試験に合格されていますが、基本的に勉強がお好きなのでしょうか。

かじがや 勉強したいという気持ちは全くないんですけど、自分に必要だと思ったら結構努力できるタイプかもしれないですね。

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