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 さて、ここから2022年11月25日、「ヘラルド経済」の記事ですが、すでに2021年の時点で、韓国の30代男性の未婚率は50%を超えています。記事は、30代会社員の「ちゃんとした家も車もない私を、結婚相手として見てくれる人はいるわけない」「1人暮らしの生活の満足感も重要だ。結婚は必須ではなく選択の時代だし、他の選択肢も多く、混乱することもある」と話しています。

〈……今年の合計出生率が、史上初、年間0.7人台になる可能性が高くなってきた。合計出生率は、4~6月期0.75人で歴代最低値を記録した後、7~9月期0.79人となり、10~12月期も0.7人台が予想されている。結婚は必須ではない、経済的な負担などの認識が広がっており、30代男性の半分以上が未婚なので、今後も出生率の回復は容易ではない。ここに文在寅(ムンジェイン)政権から住宅価格が高くなり、就職も難しくなり、結婚を遅らせる、または結婚できない人口が増えている。

 25日、政府と業界によると、2022年4~6月期以降の合計出生率は、ずっと0.7人台のままと推定されており、2022年は史上初めて、年間で0.7人台を記録する見通しだ。すでに世界でもっとも低いとされる合計出生率は、昨年0.81人から今年0.7人台に下がり、新しい記録を立てる見通しだ……統計庁によると、今年4~6月期の新生児の数は5万9961人、合計出生率0.75人だった。7~9月期の出生児数は6万4085人で、前年同期比2466人(マイナス3.7%)減少した。 合計出生率は0.79人で、結局、0.8人を超えることはなかった。今年は史上初めて0.7人台を記録する見通しだ……昨年、我が国の30代男性の未婚者の割合が史上初めて50%を超えた〉

(「ヘラルド経済」)

「男の子」を望む社会情勢が強すぎた結果

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 さて、ここで1つ私見を書きますと、男女比率の問題もあります。統計庁は、男女比率を女性100人当たり男性103~107人レベルが望ましいとしています。いまは、韓国もこの範囲に収まっています。しかし、2022年の記事で結婚をする、しないという人たち、30代でしょうか。彼らが生まれた頃、1980年代は、この男女比率が大幅に崩れていました。ピークとされるのが1990年で、なんと女性100人に、男性が116.5人。