文春オンライン

〈湯の交換年2回問題の前社長が死亡〉「指示は全て私がしていました」福岡・老舗旅館前社長が生前、記者に語っていたこと

「指示は全て私がしていました」社長が記者に語ったこと

――県保健所に虚偽の報告をした理由は?

「自主検査で十分に測らず、それで県に提出してしまった。甘く見ていた」

――塩素による消毒や清掃をしなかったのはなぜ?

ADVERTISEMENT

「塩素のニオイがダメだった。昔から塩素を使っていないままやっていたので」

――不衛生だとは?

「何度も言い訳しますけど、1分間でお湯が70リットル、1日で100トンくらい。だいたいお湯が入れ替わってるんだから、いいんじゃないかって」

――基準値の3700倍のレジオネラ属菌が出ている。

「あれは、びっくりしました。本当にすいません」

――なぜ最初の指導で改善できなかったのか?

「いやそれは甘く見ていたからで、指示は全て私がしていました。お湯を入れ替えて、完全に(浴槽を)干す作業を怠っていました」

――いつから塩素注入と清掃をしていなかったのか。

「2019年頃です。その後コロナになって、お客さんも1組か2組で。それで、入れ替えなくなった部分はあります。そのまま何となく、おざなりになって……」

――温泉の利用客に対してどう思っている?

「お客様には本当にご迷惑おかけしました。今回のことで指導を受けて昨年12月から、清掃の業者と新しく契約して、ちゃんと湯を入れ替えて営業しています。今は、もう、ホントにちゃんと営業してますから!」

この取材から3日後、社長を辞任したのだった。

〈湯の交換年2回問題の前社長が死亡〉「指示は全て私がしていました」福岡・老舗旅館前社長が生前、記者に語っていたこと

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

週刊文春をフォロー