「大惨事の韓国野球、衝撃の3大会連続1次ラウンド敗退」(スポーツ紙『スポーツソウル』)。
「WBCで浮き彫りになった韓日野球の圧倒的な差」(スポーツ&芸能メディア『OSEN』)
「野球強国は井の中の蛙…満天下にさらされた韓国野球の恥ずかしい素顔」(スポーツメディア『スポーツトゥデイ』)
大谷翔平ら侍ジャパン・フィーバーで列島が沸いている日本とは対照的に、お隣・韓国ではWBCの悪夢にうなされて眠れない。
ベスト4進出を掲げて日本に乗り込んできたものの、初戦のオーストラリア戦でまさかの敗北を喫し、続く日本戦ではあわやコールド負け寸前の4対13という大差で敗退。その敗北は「東京惨事」(『MKスポーツ』)、「恥辱のWBC韓日戦」(テレビ局KBS)と報じられたほど。続くチェコ戦に勝利しても「イ・ジョンフはまだ衝撃、“野球人生が終わってもずっと忘れないだろう”」(『スポーツソウル』)とショックを隠せず、22点を奪って勝利した中国戦も「遅すぎる憂さ晴らし」(一般紙『国民日報』)とバッサリ切り捨てられる始末だ。
ただ、それも無理もないだろう。野球世界一を決めるWBCで韓国は3大会連続して挫折を味わうことになったのだ。取材のために来日していた『スポーツソウル』の野球班記者もこんなため息をついていた。
「今回のWBCを取材するために40名以上の記者たちが日本に来ていたんです。それだけ期待が大きかった証拠ですが、格下と思っていたオーストラリアには足もとをすくわれ、日本には手も足も出ず負けた。それも3大会連続の早期敗退。もはやWBCは韓国にとって悪夢を繰り返しみせられるような大会。見たくもない」
そもそも韓国にとって、WBCは野球人気を盛り上げてくれる起爆剤だった。まだ大会が産声を上げる前の2004年、韓国プロ野球の人気はどん底。2002年W杯ベスト4進出でサッカー熱が続いていたKリーグの1試合平均観客数が1万123人だったのに対し、プロ野球は4813人だった。