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《ついに除名》「あんな詐欺師に」周囲の制止を振り切り貸した金額4000万円…“ガーシー救済”のために尽力した「年商200億円・美容外科医」の正体

《ついに除名》「あんな詐欺師に」周囲の制止を振り切り貸した金額4000万円…“ガーシー救済”のために尽力した「年商200億円・美容外科医」の正体

『悪党 潜入300日 ドバイ・ガーシー一味』 #1

2023/03/16
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 麻生がいみじくも言及した「いったん下手を打ったら二度と浮かび上がれない」という日本社会のありよう。そして、「脛に傷を持つ者たち」の多さを、その後もドバイで取材を続けるにつれ、私は幾度も意識せざるを得なくなった。

 東谷は第二の人生をドバイにかけたが、まさにそうした後ろ暗い過去を持つ者たちが彼の周囲に結集していることに気づいたからだ。

 麻生からの4000万円の貸付金で東谷はBTS詐欺の弁済に一気に動く。正確には43人いた被害者への弁済や示談の手続きは、ユーチューバー弁護士として知られるアトム市川船橋法律事務所の高橋裕樹弁護士(千葉県弁護士会)に依頼した。後に東谷に直接聞いたところでは、4月末の時点でほぼ全員と示談が成立していたという。

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ガーシーが取材陣に求める配慮

「弁済を終えてから」という条件だったインタビューが予想より早く実現できることになったのは私にも好都合だったが、つぎに悩みの種になったのはやはり、どこでインタビューするかという問題だった。

 話し合った結果、インタビュー場所は同じUAE国内ではあるが、ドバイではなく、ラスアルハイマという北部の地方都市で行うことになった。前述したように犯罪性のある人物へのインタビューではとりわけ事実関係や証言の信憑性を高めるためにも「いつ、どこで、誰が、どういう理由で、何を、どのように」という、いわゆる「5w1h」の記述は欠かせない。

 しかし、ドバイと明記するなら、東谷としては身の危険が増すためインタビューは受けたくないという姿勢だった。東谷からはドイツやカタールなど他国でのインタビューも提示されたが、そこまですると記者として嘘に付き合うことにもなる。最終的に折衷案として合意したのがUAEではあるが別都市での取材だった。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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