「首を傾げたり、下を向いてベンチに戻ってくることなんてない。だって“村神様”なんですから!」
WBCで不振に陥っている村上宗隆にこうエールを送るのは、西武などで活躍した元プロ野球選手のG.G.佐藤氏だ。
「普段だったらあり得ないことが起きている」
シーズンとは異なる国際試合の難しさ。佐藤氏といえば2008年の北京オリンピックの代表メンバーに選出されたものの、準決勝の韓国戦や3位決定戦のアメリカ戦で、敗因となる致命的なエラーを繰り返し、戦犯として批判を浴びた過去がある。
当時は針のむしろで地獄のような日々であったが、時は流れ、今となっては冷静に当時のことを振り返ることができる。
「打撃不振はもちろん、WBCを見ていても野手のエラーやミスなど、普段だったらあり得ないようなことが起きている。これが国際試合の怖さなんですよ」
佐藤氏は自身の経験を思い出す。
「自信はあったけど、相手チームと向き合ったとき、とんでもないところに来ちまったなあって」
「北京オリンピック開催はシーズン途中だったこともあり、コンディション的にもやれる自信はあったんです。けど北京に到着して相手チームと向き合ったとき、とんでもないところに来ちまったなあって。