キリンチャレンジカップ2023にて、3月24日にウルグアイ代表、28日にコロンビア代表と対戦するサッカー日本代表。カタールW杯後初の国際親善試合、そして第2次森保ジャパンとしての初陣ということもあり、観戦チケットが完売するなど注目を集めている。

 元日本代表FWで、現在はサッカー解説者として活躍する城彰二氏は、第2次森保ジャパンの初陣に何を期待するのか。話を聞いた。

森保一監督 ©JMPA

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メンバー選考から垣間見える監督の意図

――まずは、全体を見てのメンバー選考の印象は。

城彰二さん(以下、城) カタールW杯でプレーした麻也(吉田)、長友(佑都)とかベテランの名前がなかったですけど、彼らは3年後のW杯は年齢的に厳しい。次のW杯はもうないでしょうという選手は外した印象ですね。一方、サイドの強化ということで若いサイドバックを招集しているところは注目ですね。

吉田麻也は今回のメンバーから外れた ©JMPA

――初招集の半田陸選手は、以前から「面白い選手」と語っていました。

 彼は攻撃のセンスがあるんですよ。オーバーラップしての攻撃参加、クロスの精度もあるし、中に切り込んでもいける。代表に入ったらボールを持てる状況になるので、彼の繋ぎのプレーとか、アイデアがより活きてくると思います。周囲の選手のレベルが高く、思い切って自分の良さを出せると思うので、橋岡(大樹)、菅原(由勢)らの中に食い込んでいく姿が見てみたいですね。

 バングーナガンデ佳史扶は、左利きのサイドバックで身体能力が抜群に高い。まだプレーは粗いけど個人で突破できるタイプなので、攻撃面ではプラスになります。パリ五輪世代ですが、飛び級でA代表を目指してほしいという監督の意図もあるんじゃないかなと思います。