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「今はWBCが盛り上がっていますから」「ボコボコにやられても良い」城彰二が第2次森保ジャパンの初陣で“勝敗を気にしない”ワケ

2023/03/24
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――ちなみに城さんが監督なら誰を軸にしますか。

 センターバックのひとりは、板倉(滉)で確定です。ボランチは遠藤と守田、田中碧、そしてトップ下は鎌田です。サイドは伊東と三笘。サイドバックは、長友と酒井(宏樹)に代わる選手が必要ですが、センターラインがしっかりしてれば、いろいろ試せると思うので、その結果を見て判断していけばいいかなと思います。

板倉滉選手 ©JMPA

個の能力が非常に高い南米チームとの戦い方

――今回は、カタールW杯で対戦がなかった南米チームの対戦になります。

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 ヨーロッパはパスサッカーなのである程度、組織でうまく守れるけど、南米は個の能力が非常に高く、どんどん仕掛けてくる。そこで2対1の局面を作っていかに守れるか。攻撃面では相手の守備をいかにはがせるか、いかに連動して打開していけるかでしょうね。

――2試合で注目すべき点はどういうところでしょうか。

 相手が強ければ、守備重視の展開になってしまうのは仕方がないことだと思うんです。でも、森保さんは、守備から攻撃を整備すると言っていたので、それをどこまでできるのかをみせてほしいですね。もっともその狙い自体曖昧になる可能性がありますが、攻撃面を担当する名波(浩)コーチとFWを指導する前田(遼一)コーチがチームに入っているので、彼らがチームに落としたものがどんな形で出てくるのかも楽しみです。

日本代表のコーチとなった名波浩氏 ©文藝春秋

森保さんが、これをやりたいっていうのを見せて欲しい

――WBCも盛り上がっていますし、サッカーもW杯以降、熱気が戻ってきているので、大事な2試合になりますね。

 カタールW杯の余韻が続いているのか微妙ですが、今はWBCが盛り上がっていますからね。今回は、W杯後初めての試合ですし、監督が同じなので、特に何かが大きく変わることはないです。個人的には今回の試合、勝ち負けはぜんぜん気にしなくてもいいと思っています。ウルグアイ、コロンビアにボコボコにやられても良いけど、森保さんが、これをやりたいっていうのを見せて欲しい。

 あと、フレッシュな選手をどんどん使って欲しい。森保さんは新しい選手を招集して、練習でアピールしてほしいとか言うけど、あまり試合で使わない。練習も大事だけど、試合と練習じゃ全然違いますし、試合でしか見られない部分もあるので、新しく招集した選手は、試合で使ってほしい。そうした中、チームに何が起きるのかを見ていきたいですね。

©JMPA

取材・文=佐藤俊

「今はWBCが盛り上がっていますから」「ボコボコにやられても良い」城彰二が第2次森保ジャパンの初陣で“勝敗を気にしない”ワケ

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