順天堂大学大学院医学研究科で講師を務めていた45歳の男が“教え子”の大学院生らを盗撮したとして、3月13日に警視庁に逮捕されていたことが「週刊文春」の取材で分かった。
逮捕されたのは新田和広容疑者(45)。同大大学院医学研究科の『難病の診断と治療研究センター』の元講師である。
「昨年3月下旬、大学院生のスカートの中をスマホで盗撮した疑いがある。押収した盗撮画像は数百枚で多くが動画をキャプチャしたと思われる。新田は『個人的な趣味だった』と供述。余罪もあるとみられます」(捜査関係者)
盗撮に気づいた被害女性らが証拠となる“犯行写真”を…
新田は東大大学院を修了後、2015年から理化学研究所に勤務。2019年4月に順天堂大学に着任した“医学エリート”だ。主にミトコンドリアの研究をしていた。「妻と子供がいる。学生の面倒見がよく、評判は悪くなかった」(大学関係者)という。
そんな新田の“異変”に周囲が気が付き始めたのは2021年6月頃。
「ジャケットの胸ポケットにスマホを入れて至近距離に来たり、気づいたらスマホが太ももに当たるほどの距離にあったり、明らかに女性を盗撮していたのです」(同前)
被害を自覚していたのは、女子大学院生や女性職員ら少なくとも4名。新田の盗撮を大学に告発するため、彼女たちは証拠を集めることに。そして、盗撮の決定的瞬間を捉えた“犯行写真”を確保したという。
小誌はその写真を入手。カメラが起動した状態のスマホをサンダルに挟み、足ごと被害者のスカートの中に差し入れて動画を撮影している新田の姿などが写し出されている。
他にも証拠を確保した被害者たちは2022年4月に大学に告発。その直後に新田は「一身上の都合」で大学を退職したが、同年秋に被害者たちは自らの判断で警察に相談。今回の逮捕につながった。