撮影/難波雄史

 ファッションバイヤーのMBさんは、メルマガで、ウェブサイトで、雑誌で、日々「かっこいい」とほめてもらえる男性ファッションを発信している。その信念は「おしゃれはセンスではなくロジック」。胴長短足でも、小顔でなくても、「雰囲気イケメン」にはなれる。自身がモデルとなり私物でコーディネートし、身を張った“伝道”を続ける。

「もともと洋服が大好きでアパレル業界で働くようになったのですが、ここ十数年どんどん売上げが落ち、店が減ってしまった。洋服業界はデジタル化の波に遅れました。デザイナーは一生懸命良い服を作っているのに、お客さんに届かないのは絶対おかしいと思って、活動を始めたんです」

 服はカジュアルの比率を減らす、トップスではなくボトムスから選ぶ、色はモノトーン+一色まで、等々の具体的な提言が、30代を中心とした男性から支持を集めている。

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「僕は昔、短足だし顔にも自信がないし、ショップで店員さんに馬鹿にされ絶望していました。でも色々試してファッション体験を蓄積していくうちに、褒められることが増えてきて。だんだん、ファッションひとつで前向きになれることを、おしゃれに臆病な男性達に伝えることが自分の使命だと思うようになった。メルマガ会員さんから毎週のように“彼女ができました!”という報告を受けます。引きこもりだった男の子から、ネットで洋服を買うようになって、今やカフェで読書をするのが趣味です、というメールをもらった時は涙が出ました」

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