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「高校時代から俳優養成所に通い、18歳でNHK朝ドラ『風のハルカ』に抜擢されるも、その後は鳴かず飛ばず。所属事務所をクビ寸前までいったそう。ただ事務所社長が彼の実力を信じ、励まし続けていた。下積み生活が長かったため、今でも本人は自らを雑草にたとえたり、『僕には才能がない』『今は特需』などと自嘲気味に口にします」(事務所関係者)

映画『屍人荘の殺人』ハロウィンイベントにて ©️杉山拓也/文藝春秋

 そんな自己評価とは裏腹に幼少期から美男子だったという中村。都内にある実家の近隣住民が語る。

「小さい頃からとにかく可愛かった。背も高くなく、カッコいいというよりかわいい感じ。お兄さんもしっかりした顔立ちでイケメン兄弟として近所の人気者。おばさん連中はお兄さん派が多かったかな(笑)」

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 現在中村はハムスターや古代魚と暮らしていることを明かしているが、動物好きも変わらないという。

「当時もハムスターを数10匹飼って、可愛がっていました。ある時、ハムスターが脱走し、兄弟が慌てて近所中探し回っていたことも(笑)。2人ともサッカーが大好きで、選手の名前を付けた柴犬をかわいがっていました」(別の近隣住民)

映画『ファーストラヴ』舞台挨拶にて ©️山元茂樹/文藝春秋

学生時代は、自然発生的にファンクラブが結成

 もちろん女子からはモテモテの青春時代だった。

「それはそれはモテてましたね。サッカーも抜群に上手だし、あのルックスですから、学年では知らない人がいない存在。本人は知らないかもしれないけど、自然発生的に彼のファンクラブが結成されていたほどです」(中学の同級生)

 そのモテぶりは、現在も遺憾なく発揮されている。

「ドラマスタッフに中村さんのファンがいると知ると、突然『ハグでもする?』と両手を広げ、動揺させて楽しんでました(笑)。休憩時間には似顔絵を描いてあげたり、スタッフも巻き込んで和気藹々とした雰囲気です。かと思うと1人でタバコを吸って佇んでいたり……。いつの間にか目で追ってしまう自分がいます(笑)」(現場スタッフ)

 アフターコロナでも「特需」はしばらく続きそうだ。