ボランティアとの協力で保護したまるちゃんを大阪・池田市の動物病院に運んだ。治療を担当したのは、獣医師の水野先生だった。
のらねこさんの手術室 水野直子獣医師:
ここがワイヤーが巻かれていたところで。何度も手術しているのですけど、今は、傷自体はふさがっている状態ですけど、かなりウエストが細い状態です。これはひどいことになっていると思いました。時間が結構経過をしていたので、どんどんどんどんワイヤーが体に食い込んでいって、肉も切れて、その状態で治ろうとして、肉が取り巻いている形でした
傷を診るなり、何者かによる虐待であると確信した。
のらねこさんの手術室 水野直子獣医師:
何かの拍子に傷が感染を起こして、菌が体に回る危険もあったと思いますし。とにかく保護されて治療できたのは良かったと思う
まるちゃんは今も軟らかい食べ物しか食べられず、後遺症が残る。
弁護士と獣医師がタッグ 動物への虐待「取り組み」
「どうぶつ弁護団」の発案者の細川弁護士は、相続や離婚問題に加えて、20年前から動物の虐待事案を扱ってきた。
どうぶつ弁護団 発案者 細川敦史弁護士:
尼崎の猫が踏まれてというのが最初の事件だったんですけど、外にいる猫が警備員のおじちゃんに踏まれて、踏み殺されたんですけど、それを犬の散歩をしていたおばちゃんが目撃していてという話で。目撃者の代理人として告発をして、それで最後罰金になっていました。それが最初
神戸市獣医師会の会長、中島先生も弁護団の一員だ。
どうぶつ弁護団 中島克元獣医師:
われわれ獣医でね、虐待と思われるものはあるからね、診療の中で。ふざけたやつやなと思っていたけど、なかなか訴えるとなると根性がいるので。今までは、所有者も(虐待を)やった人も不明で、どうやって告発するねんという感じだったけど、中島弁護士みたいな集団が出てきて、警察の雰囲気が変わって(告発状を)受理すると、世の中が変わってきたので、いたずらしていたやつについては、気楽な罪のつもりでやられたらえらいことなるぞ