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なぜ、動物虐待事案に力を入れるのか…それは過去に起きた残忍な事件が背景にあった。

“動物虐待”その先に…残忍な事件に発展の“恐れ”

1997年、当時14歳の少年が小学生5人を殺傷して逮捕された神戸連続児童殺傷事件。

3月1日に17歳の高校生が埼玉県の中学校に侵入し、教員を切りつけ逮捕された事件。

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どちらも、警察に対し、猫を傷つけ放置したと話していた。

 

まるちゃんの事件も同じように発展しないよう取り組むことが大切だと考えている。

どうぶつ弁護団 中島獣医師:
こういったものにふたをしてしまうわけにはいかないよね、われわれが持っている職務を生かして、犯罪は犯罪でね、厳しく罰して。動物も動物でいい迷惑だけど、そこで止まっている段階で、何とかそれ以上に発展しないようにというのが願いなんです

 

どうぶつ弁護団 発案者 細川弁護士:
「罠を仕掛けた時点で虐待です」という持っていき方で今回しているんですけども。殺傷罪です、わざと傷つけたという、傷つけようと思って傷つけたという理屈・犯罪でいこうと

 

3月9日、「どうぶつ弁護団」の姿は、大阪府東淀川警察署にありました。動物愛護法違反の罪で、容疑者不明のまま、刑事告発したのだ。

 

どうぶつ弁護団 発案者 細川弁護士:
難しい事案だと思います。被疑者がよく分からないとか、時間が経っているとか、あえてこういうものを取り上げることは、かなり意味がある。猫一匹がケガしただけじゃないかと言うふうに思われるかもしれないけど、それを弁護士や獣医師が真面目に議論して、一つの告発という形で警察に持っていって受理するのは、大事なことかと思っています

 

まるちゃんは、必要だった手術をすべて終えた。後遺症はあるが、おやつをもらって元気な様子だ。

 

現在、家族の一員として迎え入れてくれる里親を探している。

 

全国初の動物を守る弁護団。虐待を早期に見つけ、被害を少しでも減らし、人と動物にやさしい社会を目指す。

 

(2023年3月14日放送)