3大会ぶりに日本が世界一に輝いたWBC。決勝のアメリカ戦後に「終わってみたら嬉しい気持ちもあるが、悔しい気持ちもある」と振り返ったのが、ヤクルト・村上宗隆(23)である。

 侍ジャパンの主砲・村上は大会序盤、不振を極めていた。栗山英樹監督は「全て託す」と打順表に村上を迷わず四番に記入するも、打率1割台と低空飛行。ベンチでの暗い表情が中継で映し出されるなど、浮いた存在になってしまっていた。

「ヤクルトでは打てないと『1人にして欲しい』と、殻に閉じ籠ることもあったが、今大会は普段のキャラを返上。『もっと弄(いじ)って下さい。もっと打てって言って下さいよ。気を使わないで』と周囲に言っていた。ただ彼が苦しむ姿に遠慮し、よそよそしく接する選手が大半でした」(テレビ局関係者)

ADVERTISEMENT

 そこに救いの手を差し伸べたのが、巨人・岡本和真(26)だった。

岡本(左)と村上(岡本のインスタより)

「もともと村上が岡本を尊敬しており、試合前の練習の合間に声を掛けて仲良くなると、稲葉篤紀監督時代の代表でもよく談笑していた。昨オフは鈴木誠也、吉田正尚と4人で会食していました」(スポーツ紙記者)

 村上は岡本の妻や子どもとも親しく、一緒に食事にも行く仲だという。

「普段は天然キャラの岡本を村上がいじることが多い。キャンプ期間中も、村上が『会った時から師匠!』と言うと、岡本が『俺をおちょくってる!』と返すなど、息の合ったやり取りをする場面があった」(同前)