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村上を復活させた岡本の一喝
“事件”が起こったのは、1次ラウンドの終盤でのことだった。奈良県出身の岡本が関西弁で村上に、
「打てへんのなら、ベンチ裏に呼び出すぞ!」
と、一喝したのだ。
「言葉は怖いが、もちろん本気ではなく、野球部でよくある脅し文句を使ったジョーク。ただこの岡本の言葉に村上は『今、できることをやろう』と、気持ちを切り替えることができたそうです」(同前)
準決勝のメキシコ戦で逆転サヨナラ打を放つと、決勝のアメリカ戦では同点となるアーチをかけた。さらにアメリカ戦では岡本もソロ本塁打を打ち、2人で優勝の立役者となったのだ。
村上を復活させ、自身は準々決勝でも本塁打を放った岡本。決勝では大勢、戸郷翔征の2人が登板するなど、巨人の若手が活躍した今大会。3月31日からリーグが始まるが……。
「菅野智之は右肘の張りで、開幕カードを回避。坂本勇人は女性スキャンダルも尾を引いているのか、オープン戦の打率は一時、0割6分5厘に落ちた」(運動部記者)
オフに獲得したのも長野久義や松田宣浩らベテランばかり。今季の巨人は“若侍”頼みになりそうだ。