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「昔から解体癖があった」“猫殺し”で捕まった広島の“エリート”大学院生(24)がうたった「心の気づきポエム」と「謎の犯行動機」とは…

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「詩のボクシング」で特別賞を受賞

「ある程度勉強ができる生徒が集まっていたなかで、生駒くんの学力は中の下くらいでしたよ。特に秀でていたものがあるわけではなく、目立つタイプでもないので正直印象は薄いです。ただ、当時から生物の生態に興味があったみたいで、『カエルって食べられるんだ』と発言していたのを覚えています」(高校の同級生)

生駒容疑者が通っていた高校

 生駒容疑者は、周囲との学力差に塞ぎ込んだのか、趣味に没頭するようになったという。高校の別の同級生が明かす。

「プラモデルを集めて組み立てたり、フィギュアを一度解体してまた自分でイチから組み立て直していました。他にも詩を書くことが好きで、『普段から書きためている』と言っていました。高2のときに、学校内で行われる詩の大会で特別賞のようなものを取ったこともあります」

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 生駒容疑者の出身校では「詩のボクシング」というイベントがあり、ボクシングのリングに見立てた舞台上で朗読者(ボクサー)が詩を詠む「言葉の格闘技」が行われていたという(2015年時点)。そして、生駒容疑者の朗読した、《詩を書くということは、書き上げるだけが大切なのではなく、そこに向かう心の気づきそのものに意味があると思います》という詩に特別賞が贈呈された。

「詩のボクシング」に出場し特別賞を受賞した生駒容疑者

 一方、生駒容疑者は話したこともない同級生の女性をいきなり下の名前で呼んだり、執拗に連絡を送ったかと思えば、後ろから女性の自宅周辺までついて行くというストーカー行為をしていたという声も上がっている。

“滑り止め”で受けた工業系の私立大学に入学

 その後、大学に進学すると生駒容疑者はさらに自分の世界へと没入していく。

「希望していた大学に落ちてしまって、“滑り止め”で受けた工業系の私立大学に行きました。ただ、“滑り止め”と言っても彼にとってはそれがよかったのかもしれませんね。YouTubeで披露していた工作や生物の知識は、大学で得たものも多いと思います」(同前)

高2の時に「詩のボクシング」に出場した生駒容疑者

 生駒容疑者がYoutubeへの動画投稿を始めたのは大学1年生の頃からだが、次第にエスカレートしてしまった。虐待動画について前出の高校の同級生はこう肩を落とした。

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