山口氏は「深く反省をしています」と電話で回答
山口氏は電話で取材に応じた。
――副社長ポストを山口さんが。
「私自身が、何か国交省の権威を笠に着て、と(朝日の)記事には書かれておりますけれども、そういうつもりで発言したわけではないことです。ただ、そのように受け止められたということであれば大変遺憾ですし、深く反省をしています」
――「バックにいる人たち」と発言している。
「私自身その時点ではOB、国交省の人間ではありませんし、諸先輩方、OBから色々と期待はまぁあるだろうなぁということは想像はしていましたので、そういうことが期待されているなという意味で色々と発言をしたりなんですけれども」
国交省が空港施設の人事に関与していた疑惑
空港施設に事実関係の確認を求めたところ、以下のように回答した。
「(山口氏の2021年5月31日の会議での発言は)概ね事実でございます。役員体制を話し合う場での山口氏の発言は遺憾であります。
(山口氏の要求通りに人事が決まったことについては)現在、役職員一丸となって、課題や中長期経営計画の達成に向け取り組んでおります。
(国交省が事実関係を調査する方針を示したことについては)こちらとしてコメントする立場にございません。また、当社の今後の対応につきましては、引き続き調査を進めてまいります」
山口氏の会議での発言から浮かび上がるのは、国交省が元事務次官ら有力OBを中心に組織として空港施設の人事に関与していた疑いだ。国家公務員法は、省庁による天下りのあっせんや現役職員の利害関係企業への求職などを禁じている。人事介入問題の実態解明を求める声が高まる中、今回の音声データを受け、国交省がどのような対応を取るのか、注目される。
4月5日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および4月6日(木)発売の「週刊文春」では、山口氏との一問一答や、山口氏が“風俗店”を巡ってトラブルになった過去などについても報じている。また、「週刊文春 電子版」では、山口氏の発言などを録音した会議の音声を公開する。
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