ミシュランガイド一つ星の名店では、おぞましい行為が行われていた。
女性客2人に性的暴行を加えたとして、準強制性交などの罪に問われた日本料理店「榎本」元店主、榎本正哉被告(47)。大阪地裁は3月29日、懲役6年6カ月の実刑判決を言い渡した。
「榎本は2021年12月と昨年2月、女性客2人に睡眠薬を混ぜた酒を提供し、抵抗できない状態にした上で性的暴行を加えました。さらに榎本は21年、新型コロナ対策の協力金を得るべく、時短営業を装う申請を行って府から120万円を詐取していた。裁判長は量刑の理由について『飲食店の信頼に乗じた悪質な犯行。被害者に大きな苦痛を与えた。詐欺も魔が差したとは言えない』としつつ、『示談金を支払い、反省していることも踏まえた』としています」(社会部記者)
1日2組限定、お任せコースは1人2万円
大阪を代表する日本料理の名店「本湖月」で20年以上修行を重ねた榎本。20年9月に自身の苗字から名付けた「榎本」を浪速区にオープンさせた。場所は、通天閣のほど近く。庶民的な店が多い中、榎本は目立った存在だったという。
「こぢんまりとした純和風の造りで、L字型カウンターの6席のみ。基本的に1日2組に限定してサービスを提供していた。高級食材を使ったお任せコースは1人2万円。量が控えめな丁寧な料理を20品目ほど出すことも。榎本は女性客にフランクに話しかけていました」(飲食店関係者)