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つまり何が言いたいのかというと…

 などと、つまらない説明をくどくど書いたが、つまり何が言いたいかというと、西船橋駅はいくつもの路線が集まるターミナル、ということだ。2021年度のJR東日本西船橋駅のお客の数は、11万680人(乗車人員)。これはJR東日本の駅の中では全体で15位、千葉県内においてはナンバーワンである。

 

 すぐ下の全体16位にはお隣の船橋駅がランクインしている。船橋市の中心市街地はもちろん船橋駅のほうが近く、東武アーバンパークラインや京成本線との乗り換えも便利な構造。快速電車も停まる。なのに、それよりも西船橋駅のほうがお客の数が多いのだ。競馬場の駅、などと言ってしまってすみませんでした……。

「初見殺し」の複雑な構造が…

 そういうわけで、南北に武蔵野線・京葉線、東西に総武線・地下鉄東西線が通る乗り換えのターミナル・西船橋駅は、なかなかに複雑な構造をしている。

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 総武線のホームから橋上のコンコースに出ると、まずはエキナカの商業施設が目に入る。店舗の数は数えきれないほどで、コンコースのさらに上の階層にもお店はあるようだ。数あるエキナカの中でもなかなか規模の大きなほうといっていい。

 商業施設が改札の中に入り乱れているだけでも複雑なのに、武蔵野線・京葉線のホームもコンコース上部の地上3階にある。加えて地下鉄東西線とは中間改札があって、外に出なくてもそのまま乗り換えられるようになっている……と、まあとにかく初見ではどこから改札外に出られるのかがわからないほどに入り組んだ駅だ。

 だいたい大きな駅では人の流れに乗っていれば外に出られるのだが、西船橋駅では東西線とJRの乗り換え客がめちゃくちゃ多い。それもちょっとした初見殺しのトラップと心得ておくべきだろう。

 

駅の外に出るといかにもな昭和の面影が

 そうしてエキナカをかいくぐり、ようやく外に出る。総武線・東西線のホームを跨ぐように南北の自由通路があって、町の中心は北側だ。競馬場へのシャトルバスも北口から出発する。他にもあちこちへの路線バスが発着しているようで、駅前広場の真ん中には大きなバス乗り場も設けられている。