「若林監督が日常的に部員に対して暴力をふるい、その被害者の一人がA君だったのです」
監督のA君に対する暴力は昨年8月頃から始まった。
「ノックバットのグリップエンドで殴りつけたり、蹴りを入れたり、胸倉を掴んで壁に押し当てるなど毎日のようにAくんは暴力を受けていた」(同前)
そしてショックを受けたA君は両親に退学をする決意を告げた。
今年1月、A君の実家を訪ねると、父親が重い口を開いた。
「監督による息子への暴力行為があったのは事実です。Aは昨年10月に病院を受診し、監督による暴力行為に基づく適応障害との診断を受けました」
そしてA君は部活を辞めただけでなく、年末には学校も退学した。年明けには1年生部員も1人辞めたという。
「言いたいことは山ほどありますが、今、謹慎していますので」
若林監督を直撃した。
――A君への暴力行為は。
「A君が辞めた原因はそれだけではありませんが、高野連には報告させて頂いた」
――ノックバットで殴ったり、蹴りを入れたりしたか。
「言いたいことは山ほどありますが、今、謹慎していますので」
学校に事実関係を訊ねると、次のように回答した。
「この件はすでに高野連に報告しており、その回答を待って対応させていただきます」
高野連はこう答えた。
「当該校から報告書は東京都高等学校野球連盟を通じて、当連盟のほうに届いております。現在、事実確認をしている途中で、その確認が取れ次第、当連盟としての審議を行う予定になっています」
A君の父が言う。
「学校はこのことを公にして、暴力を根絶して頂きたいと、切に願っています」
A君の父は警察に被害を相談。今後、警察による事情聴取が行われるという。
このほか、日常的に部員に行われていた暴力行為、監督がA君と両親に持ち掛けた条件、監督が書いた「誓約書」の中身などを「週刊文春 電子版」で詳報する。
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