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「ネットでググると『治安が悪い』とか『まだ地雷が埋まっている』と出て来るので最初は不安だらけでした。ビクビクしながらプノンペンに着くと、空港まで中国人ママが迎えに来てくれて、私以外にもう1人の日本人女性、それから韓国人とロシア系っぽい白人の女性も合流しました。

 向かった先は、“その組織”が何十部屋と持っている中心部の高級マンション。1人1部屋与えられ、間取りも2LDKで広さは十分。プールとジム付きのラグジュアリーな雰囲気で、家政婦がいる時はご飯も作ってくれました」

客はほぼ中国人の金持ち」1回の会計は50万円以上

「その組織」とは、「KTV」と呼ばれる従業員女性とカラオケができるキャバクラのような飲食店だ。格安店から高級店まで価格帯は様々だが、女性を“お持ち帰り”できる店も少なくない。

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 Aさんが契約したKTVに在籍する女性は常に50人ほど。フィリピンを中心に東南アジアの女性たちが中心で、日本人はAさんの他2~3人いたという。客は中国人の金持ちがほとんどを占めたようだ。

カンボジアのKTVの求人

「KTVのイメージとしては高級キャバのようなもの。ママたちが仕切って国籍ごとに女の子が客の前に並び、選ばれた子が席についてキャバ嬢と同じ仕事をします。ただ、六本木とかの比じゃないくらい、客の羽振りは良かったです。

 1本40万ぐらいの『ルイ13世』といった高級ブランデーもバンバンおりて、1回の会計で少なくても50万円は払ってました。200万円以上使う客もざらです。酒も高いですが、女の子も高かったですね」

“オーバーナイト可”の女性はかなり稼げる

 日本人女性の場合、指名料は5万円だったという。そこから翌朝8時までのオーバーナイト(お持ち帰り)となると、客は中国人ママに30万円を支払い、Aさんら女性の取り分はそのうち6割前後。太っていたり、低身長だったりと“低スペック”とみなされると4割程度だったといい、容姿の評価によって取り分が違うようだ。

現地ではコンドームなど、衛生用品が支給される

「就寝前と起床後にセックスしなければいけないのですが、オーバーナイトができる子は指名が入りやすくなりますし、かなり稼いでいました。特にAV女優とか肩書きがあると強いですね。某大手アイドル人気グループにいた女性とも会ったことがあります。現役の時は末端で人気はなかったと本人は言ってましたが、やっぱり可愛かったですね」

 帰国時には保証分の150万円が支払われ、「確かに大金は稼げた」というAさん。だが、終日自由にできる休日は1日もなく、生活に疲れ果てて「二度といかない」と思ったこともあったという。