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「鉄板を磨いたり、魚介類の下処理をしたり…」高校生でグラビアデビューした杉本有美(34)が、グラビア引退後はじめて体験した“アルバイトの日々”

「鉄板を磨いたり、魚介類の下処理をしたり…」高校生でグラビアデビューした杉本有美(34)が、グラビア引退後はじめて体験した“アルバイトの日々”

杉本有美さんインタビュー#3

2023/04/29

genre : エンタメ, 芸能

note

ーーなるほど、だからグラビア引退以前の写真集とは雰囲気がぜんぜん違うんですね。以前の明るく、時にスタイリッシュなものではなく、「蝶光」の舞台は温泉でしっとりと色っぽい。

 そこも意識して温泉で撮影しました。以前は海外での撮影が多く、日本で撮ったこともありますが、温泉で和をテーマに写真集を撮ったのは初めてでした。コロナで海外に行けなかったのも理由なのですが、それも偶然ではなく必然なんだろうとは思います。

 私自身、最初から今の魅力をある程度出そうと考えていたので、温泉=色っぽさでやりました。やっと女優として写真集が出せた感覚です。

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©平松市聖/文藝春秋

ーー写真集では杉本さん自身に、奥行きがあった印象です。

 有り難いことにお芝居でもそう言ってくださる方がいます。「昔は全然いいと思わなかった。でも今は別人。芝居にも奥行きがあるから一緒にやりたい」って。奥行きを見せようと思ってはやっていないですが、 そこが私の武器になるかもしれないなと最近は思っています。

これからは…「単純に街を歩いてて気づかれたい(笑)」

ーー今年3月には所属していた事務所「アイエス・フィールド」を退所し、4月からは新たな事務所「フェイスプランニング」に移籍したことを発表しました。以前の事務所とは何か問題があったんですか?

 大した問題はないんですが、私がやりたいことと事務所が合わなくなってきた。写真集を出したいという話も自分で言ってますし、こちらからきっかけは作っていたんですけど、その先が見えなくなったので離れた感じです。

「フェイスプランニング」の社長と私はもう10年以上の付き合いで、2010年の北条司さん原作の「エンジェル・ハート」の舞台でお仕事をしています。今回、一緒に仕事をしたいと言ってくださって、社長と一緒に会社を作っていくつもりで所属しました。

ーー今後の目標、これからどういうふうになっていきたいですか。

返り咲きたいです。もっとメディアに出たい。雑誌に出ていない、テレビに出ていないので、 認知度が下がってきてるのが、目に見えてわかるから。

 もちろん、今までのファンの人たちは大事にしたいんですけど、新しく知ってもらいたい。女優としての私を知ってもらいたいと思っています。

 グラビアについても、女優としてお話をいただけたらやりたいと考えてます。表現する場としては本当に好きですし、またご一緒したいカメラマンやスタッフさんもたくさんいる。成長した姿を撮ってほしい。

 あと、単純に街を歩いてて気づかれたい(笑)。昔はすごく気づかれたんですよ。本当に単純な目標としては杉本有美をもっと知ってもらいたいんです。

ーー今、改めて小学生で「りぼん」に応募したときのような、目立ちたいという気持ちが芽生えている(笑)。

 そうですね(笑)。そうすることによって、私が今出てる舞台にもお客さんにもっと来てもらえる。 今、コロナを境に小劇場は集客がかなり大変です。私は自分の出ていない作品もよく観に行くんですけど、実力のある俳優さんたちもたくさんいる。そういうとこにお客さんを引き込みたい。

 6月には舞台がありますし、来年の舞台出演も決まっています。ファンクラブ「Yuminity」もやっています。ぜひ見にきてください。

©平松市聖/文藝春秋

INFORMATION

杉本有美さん出演 大森カンパニープロデュース vol.44「更地18」
2023年6月16日(金)~6月25日(日)下北沢 ザ・スズナリ

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

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