《みなさま☆ ありがとです(≧▽≦) 早く出ちゃって2324gしかなかったけど、それなりに成長中です(^_^)》

 2014年1月、Facebookには我が子の誕生を喜ぶ母の言葉が書き連ねられていた。それから9年後にこんな悲劇が母子を襲うとは誰が想像しただろうか――。

奇しくも一家の男性のみが火の手から逃れられた

 長閑な田園風景が広がる青森県六戸町にある、十文字利美さん(68)の自宅で火災が起きたのは13日未明のことだった。この火災により、340平方メートルの自宅のほか、敷地内にあった小屋などが全焼した。駆け付けた消防隊員によって何とか火は消し止められたものの、焼け跡からは5人の遺体が発見される惨事となった。

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火災のあった十文字さん宅

 一家は8人暮らしで、火災当時は自宅に7人がいたという。利美さんの次女の夫は仕事で当時外出中だった。そして、一家のなかで火の手を逃れることができたのは奇しくも男性たちのみで、2階で眠っていた孫の少年2人は屋根を伝って自宅を脱出、利美さんは火を消し止めようとしたものの途中で危険が迫ったことから自宅を飛び出した。

抄知さん(本人のFacebookより)

 一方で、現在も連絡が取れていないのは、利美さんの義母の和子さん(88)、妻の弘子さん(67)、次女の抄知さん(39)、孫の弥羽さん(9)さんの4人。さらに和子さんの兄で近所に住む砂渡好彦さん(92)とも連絡が取れておらず、砂渡さんを含む5人が火災に巻き込まれた可能性がある。社会部記者が捜査状況を語る。