クルド人男性が、入管施設で職員から暴行を受けたなどとした裁判で、東京地裁は国に賠償を命じた。

2019年「東日本入国管理センター(茨城・牛久市)」での映像(提供:原告)

茨城県にある「東日本入国管理センター」で撮影された映像。

2019年「東日本入国管理センター(茨城・牛久市)」での映像(提供:原告)

数人の男性に押さえつけられた、上半身が裸のクルド人男性。顔をしかめ、「痛い、痛い」と声を上げている。

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会見するクルド人のデニズさん

この裁判は、2019年、この施設に収容されていたクルド人・デニズさんが大声をあげたとして別室に連行される際、職員から暴行を受けたなどとして、国に約1100万円の損害賠償を求めていたもの。

デニズさん

東京地裁は20日の判決で、一部の行為には「押さえ続けたりするほどの必要性があったとは認めがたい」と指摘。

20日の法廷(東京地裁)

「違法」と認め、国に22万円の賠償を命じた。