(2)真夏でもコンクリートの地熱を遮断する
釣り場に持ち出したクーラーボックスを椅子代わりにすることがあるが、夏場のコンクリートから放出される地熱はクーラーボックスの底面を熱し、じわじわと冷気を奪っていく。底面が真空パネルで断熱されていれば、炎天下の屋外でも保冷力を維持できる。
(3)メンテナンスがラク!
保冷力以外にもおすすめする点として、フィクセル/リミテッドの機能性がある。上蓋が両開きかつ取り外しできるため、魚のしまいやすさはもちろんのこと、使用後の洗浄も楽に行える。
私のようにマンション住まいでスペースに余裕がない場合は、とくに取り回しの良さがありがたい。さらにクーラーボックスをひっくり返さなくてもワンクッションで水抜きができるため、氷海水冷却民の私は帰宅後の作業が圧倒的に楽になった。
おてごろ価格のクーラーボックスでも適材適所で魚の鮮度をキープできる
高性能なクーラーボックスがオールシーズン活躍してくれることは間違いないが、リーズナブルな商品でも使い分けることで持ち味を発揮できるのでいくつか紹介したい。
まずは、折りたたみ可能でどこでも持ち運べるソフトタイプのクーラーバッグだ。
ハードタイプのクーラーボックスに比べて保冷力は劣るが、安価で携帯性に優れているのが特徴。食材の保管や、釣りでは磯や砂浜などカート移動できない釣り場の短期釣行で使用している。大きな魚をそのまま入れると魚のヒレでバッグの裏地が破れてしまうので、厚手のビニールを数枚重ねるなどの対策が必要。
釣り場から戻ったら魚をハードタイプのクーラーボックスに移し替える(※夏季の使用はおすすめしない)。
そして、お試し釣行なら軽くて低価格な多目的クーラーボックスをおすすめしたい。
釣具店のラインナップではもっとも低価格で販売されている、ポリスチレンフォームを断熱材にしたクーラーボックス。初めて釣りをされる方には費用を抑えるためにもおすすめ。気温が低く、長時間の保冷力を求めない環境下では絶大なコスパを誇る。
夏季の使用では、直射日光やコンクリートへの直置きを避けることで保冷力を多少維持できる。
新鮮でおいしい魚を食べるために
釣行中の冷却から片付けまで、性能の高いクーラーボックスに投資することでQOF「クオリティ オブ フィッシング(釣りの質)」は格段に向上する。
これから釣りを趣味にされる方は、クーラーボックスにもこだわってみてはいかがでしょうか。
写真=ぬこまた釣査団(大西)
シマノ(SHIMANO) フィクセル リミテッド 22L NF-222V ホワイト
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