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伝説のジャニーズ「男闘呼組」の凄まじい魅力「キムタクが影響されて『ホットロード』ファンに」「2500枚のチケットを求め2万人のファンが殺到」《奇跡の再結成》

2023/05/04

genre : エンタメ, 芸能

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「活動休止」を30年間続けた伝説のバンドが、「解散」に向けて走り出している。1988年にジャニーズ事務所からデビューした、「男闘呼組」だ。

 前田耕陽(54)、岡本健一(53)、高橋和也(53)そして成田昭次(54)の4人組は、アイドル帝国ジャニーズ事務所には異例の本格的ロックバンドだった。

ジャニーズ時代から「ロックにストイックだった」

 1985年に、前田を除く3人のジュニアで結成されたグループはジャニー喜多川氏に「東京」と名付けられ、さらにほか2人のメンバーを加えて活動を開始。メンバーの加入脱退などを経ながら、「男闘呼組」として現在の4人に落ち着いたのは1986年以降だ。

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男闘呼組。左から高橋和也、前田耕陽、成田昭次、岡本健一(公式Instagramより)

「『楽器をやるロックバンドを作ろうと思うんだけど、いい名前ない?』とジャニー氏に尋ねられた当時ジャニーズだった中村繁之が思いついたのが、少年漫画のタイトルだった『男組』だったそうで、ジャニー氏がアテ字を考えたそうです。デビュー時のキャッチフレーズは『ジャニーズのおちこぼれたち』でしたが、“硬派”と“楽器”を武器に着実にファンを増やしていきました」(スポーツ紙芸能デスク)

 ジャニーズ名物のウチワやペンライト、手拍子での応援も「アイドルじゃないんだから」と禁止するほどロックにストイックだった男闘呼組。

「男闘呼組ヒットコレクション」

 当時ジャニーズがチカラを入れていた、光GENJI、少年忍者とともに「少年御三家」と呼ばれ、その3組で日本武道館を満員にしたのは1988年1月のこと。その翌月にはその後伝説となる映画が公開された。『ロックよ、静かに流れよ』という4人が主役の映画だ。

 同名手記が原作のいわゆる青春群像劇で、東京から長野県松本市に引っ越した岡本演じる高校生が地元のヤンチャな高校生たちと軋轢のあとに友情を深め、ロックに目覚める。

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