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「(公演場の)外でUberを待っている間、会社の代表がメンバーたちを殴るのを目撃した。今、手が震えすぎてどうしたらいいか分からない。メンバーたちが目の前で殴られているのに何もできなかった!」

 こうした書き込みと現場の録音ファイルが投稿され、LAの公演場とホテル、そして食堂でOMEGA Xのメンバーたちが、ツアーに同行した女性社長に暴言と暴行を受ける現場を目撃したという声は瞬く間に拡散されていった。録音ファイルには中年の女性が「起きろ!」と激しく叫び、続いて誰かが泣いている音声が含まれていた。

 ファンによると、公演が終わった後、具合が悪そうに見えたメンバーのジェハンが、支えられて移動しようとしていたところ、社長がジェハンを強く押して床に倒し、暴言を浴びせたという。

 これ以降も、その女性社長がこの日、食堂とホテルでもメンバーたちに暴言と暴行をしていたというファンの告発や動画がSNSに投稿され、事務所は炎上状態に。地上波放送局の「SBS」が事件を詳しく報じ、韓国中で知られるようになった。

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「反省会の席で感情が高ぶってしまい…」事務所の“公式声明文”

 だが、所属事務所側は「メンバーたちに大声を上げたことも暴行を犯したこともない」と全面否認。事件2日後には「ツアーが終わったあとの反省会の席で感情が高ぶってしまい、声が大きくなった」として、「現在はすべての誤解を解いた」と公式声明を発表して事態の終息を図った。

 しかし、その一方でメンバーを「生意気だ」などと脅迫し、彼らの帰国便の飛行機を一方的にキャンセルした。これによって所属事務所に対する非難はますます激しくなっていった。

 耐えかねた所属事務所は一転、問題の女性社長を辞めさせてOMEGA Xのメンバーたちに和解を求めたが、11月16日、OMEGA Xは「所属事務所との専属契約を解約してほしい」という仮処分申請を裁判所に提出することを決め、記者会見が開かれた。

©共同通信社

「活動を続けたいなら私の前で這いつくばれ」

 会見でメンバーたちは、デビュー以後に社長から受けてきた暴言や暴行、セクハラを告白。