1992年5月に創刊した白泉社の青年マンガ誌「ヤングアニマル」。「花とゆめ」や「LaLa(ララ)」など女性マンガ誌を展開する同社ほぼ唯一の青年マンガ誌は、今年で創刊31周年を迎えます。

 紙の「週刊少年ジャンプ」が600万部以上を記録する90年代から30年以上。環境が大きく変わった中で、とのような現在地にいるのでしょうか。

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なぜマンガアプリがあるのに新しくウェブサイトでのマンガ掲載に力を入れているのか?

「ヤングアニマル」が現在、最も力を入れているのが、ウェブマンガです。同誌の連載作品やグラビア、オリジナル作品を基本的に無料で掲載するマンガサイト「ヤングアニマルWeb」(https://younganimal.com/)を今年3月から開始しました。

 白泉社はマンガアプリ「マンガPark」なども展開しています。なぜアプリがすでにあるのに、無料で読めるウェブマンガの展開に力を入れるのでしょうか。その理由を、安藤三四郎・部長代理はこう明かします。

ヤングアニマルWeb(サイトより)

「マンガはアプリから、ウェブに戻ったからです。TikTokやYouTubeなど動画媒体にも取り組んだものの、どうも芯を食わないのです。

 一方でマンガのプラットフォームを振り返れば、マンガアプリは多くあるものの、最大なのはTwitterです。マンガとTwitterは、作品の発表の場としても、情報を取る場としても、非常に相性が良いのです」