文春オンライン

「うるせんだクソババア、カネよこせ」末っ子の反抗期、9人の養育費…「石田さんチ」の母に聞いた大家族のリアル――2022年BEST5

「石田さんチ」石田千惠子さんインタビューより#2

note

 それに周りのお母さんから「隼司くんって本当にいい子だよね」とよく言われていたんです。TVを見てくれていた人はわかると思いますが、私にはあの態度なので、「はあ? どこが優しい子なのよ。私にはいつも楯突いて酷いんだけど」って思っていましたけど、よく考えたらそれで良かったなと思います。だって、逆だったら大変ですもん。人間はどっかで溜まってるものを吐き出すんです。それが家なのか、外なのか。家で真面目ちゃんで、外で迷惑かけているとかだったら嫌でしょう。

 

ローンは必ず一つ、それ以外は惜しまない

――9人もお子さんがいると、やっぱり気になるのは、お金だと思うのですが、どういう風にやりくりをされていたのでしょうか。

千惠子 給料日に夫が現金で渡してくれていました。それを電気代1万円、トイレの汲み取り代2万円って振り分けるんです。残ったお金で生活ですよ。どんぶり勘定です。

ADVERTISEMENT

 子どもの学資保険なんかは、できるときに少しずつ入れていました。郵便局で子ども一人に100万円ずつ積んでいたら笑われましたよ。「お母さん、今どき100万じゃ足りないですよ」って。そうはいっても、今かかるものがたくさんあるんだよってそのおじさんに言ってやりました(笑)。

 

 ただルールとして決めていたのは、ローンは必ず一つにすること。家のローンがあれば車は現金で払う。

 ローン以外でかかるものは、かかるんだから惜しまない。お金がかかるからって子供にひもじい思いさせて、指咥えさせておくのは違うと思っているので。安いものを買う努力はしましたけど、節約節約ってなってしまうとキリがないでしょ。ある程度の生活は保ちつつ、削れるところは削る。そして借金をしない。これだけですよ。

関連記事