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社員研修に取り組む真意とは

 SDGsへの理解が深まり、新たな施策がいくつも生まれている。子供用のランチを完食するとプレゼントを用意。残った端野菜をスムージーにして朝食の名物に。お客さんへハーフポーションの提供などで残食を減らした。働き方については、資格や研修認定制度の確立や休暇制度を見直した。防災面では、お客と社員それぞれ100名ずつ、近隣住民50名の避難受け入れを想定し、3日分の食材と水を確保した。

 そこまで社員研修に取り組む真意とは。

「選挙に例えると、私たち経営者は立候補者で社員は後援会。お客様に投票して頂けるように、まずは後援会を固めるというのが私たちの考え方です」

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 まずは社員から旅館の支持者になってもらう。すなわち旅館は究極のファンビジネスである。

接客集合写真

 バリアフリー化された「ホテル松本楼」。若いカップルや女性のひとり客をターゲットにしたプチホテル「洋風旅館ぴのん」では洋食レストランも有し、伊香保温泉で新たな客層を取り込む努力をしている。

撮影=山崎まゆみ

INFORMATION

群馬県伊香保温泉ホテル松本楼

群馬県渋川市伊香保町伊香保164
TEL:0279-72-3306
硫酸塩泉 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水
素塩・塩化物温泉(中性低張性温泉)、メタけい酸単純泉
客室数(旅館2軒)全71室 スタッフ数 101人