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「坂口を復活させたい」以前から一部で声があがっていた

 心技体が充実したように見える坂口の俳優復帰は当然かもしれない。だが、現在の彼は芸能事務所に所属していない。「仕事をしていないのにギャラはもらえない」として活動休止とともに以前の事務所を退所している。当時を知る別の芸能事務所関係者はこう語る。

「坂口さんは真面目で責任感のある、皆さんのイメージ通りの人。5年前は体調もどうなるかわかりませんでしたし、今のようにコーヒー事業が波に乗るなんて夢にも思わなかったでしょう。そういう先の見えない状態で事務所にいろいろ迷惑をかけたくなかったんだと思います。所属事務所も坂口さんは大事なタレントだったので、活動休止後も『復帰の意思があれば受け入れる』と取材に答えていました」

 だが事務所側はというと、以前から「坂口を復活させたい」との声が一部であがっていたようだ。同事務所は昨年末に南野陽子、渡辺謙という大御所の稼ぎ頭との契約を打ち切っており、大きな痛手を負ったとみられている。

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誕生日に開かれた写真集発売イベントでの坂口 Ⓒ文藝春秋

往時の勘を取り戻せるのか

「前の事務所が復帰をプッシュしたとの噂もあります。というのも渡辺謙さんらが退所するタイミングで、坂口さんの体調もかなりよくなってきていたため、穴埋めとまではいかないまでも何らかのバックアップがあって、それでいきなり月9で復活となったんでしょうね」(同前)

 当の事務所は何と答えるか。坂口の今後の活動について尋ねたところ「坂口は弊社所属ではございません」、復帰を後押ししたのかと問うと「そういった事実はございません」と、つれないお答えであった。

 前出のスポーツ紙記者は「復帰が待ち望まれていたとしても、9年ものブランクがあるのは心配されます」と付け足すのを忘れなかった。10年ひと昔という。かつての輝きを芸能界で取り戻せるかは、ひとえに坂口にかかっている。

 だが、またとないビッグウェーブが間近に迫っていたのだ。体調も快方に向かい、事業も好調、古巣の芸能界からは復帰を待ち望む声があった。サーファーならこの大波に乗らないわけにはいかない。