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「記事が出ることは、それはそれで本望です」

「文書偽造は行っておりませんし、弁護士にも裁判官にも警察にもその事実を指摘されたことはありません(文書偽造は素人が思いつく定義より複雑なものなので、まずはそこの認識の差が問題ではないでしょうか)。本年5月現在、刑事告発された事実もありません。そして離婚後に私がどのようなバックグラウンドのある女性と再婚しても、それは私の自由ではないでしょうか。

 記事が出ることは一見最悪なことかもしれません。しかし、その結果、生徒の中から正義感の強いジャーナリストを目指す子が現れたら、これは素晴らしい出来事になります。私の経験全てが、高校生の役に立ったら良いと願っているので、それはそれで本望です」

つくばサイエンス高校のHP

 一方、A子さんは事実関係を認めたうえで、以下のように語った。

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「校長になると聞いて、唖然としました。自身の行為を子供たちにどのように説明するのでしょうか」

 茨城県教育委員会に見解を求めたところ、以下のように回答した。

「県教育委員会といたしましては、今回ご質問いただいた内容につきまして、事実を把握しておりません。今後とも県立高校の適切な運営に努めてまいります」

 茨城県は公務員に対し、高い倫理観や使命感を持って職務に精励することを求めてきた。子どもたちの教育現場を預かる校長や副校長にはより一層の高い倫理観などが問われるだけに、茨城県が遊佐氏の問題にどのように対応するのか、注目される。

 5月9日(火)12時配信の「週刊文春 電子版」および5月10日(水)発売の「週刊文春」では、A子さんの証言や、役所に提出された“偽造離婚届”の写真、遊佐氏との一問一答などについても報じている。

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